「愉快な仲間たち」の中央コーポレーション、逝く

中央コーポレーションが逝きましたね。
この企業、一般の方はあまりご存知でないかもしれません。
名古屋本社で元は繊維系などと解説されていますが、
中身は元日商岩井不動産から流れた人々の経営する
純然たるマンションデベロッパーです。
日商岩井がニチメンと一緒になるときに、
「あんな奴らと一緒にやれるか」という
方々が参集し、名古屋本社の「中央毛織」を買収。
今の名前になったと聞いています。
元日商岩井不動産ですから、
いわゆる「H社と愉快な仲間たち」のレギュラー。
アゼルやニチモ、近藤産業なんかと同じ穴の狢です。
「愉快な仲間たち」の特徴は、
土地の仕入れから商品企画、販売、広告、
分譲後の管理まで、すべてH社とその子会社にお任せして、
自分たちはお金を出すだけ。
やることといえば、毎週開かれる定例会議に
テキトーな社員を送り込んで座らせておくだけ。
それでも、売れていた時代はよかったのです。
「予定よりちょっと遅れたけど、めでたく完売!」
「広告予算はオーバーしたけれど、事業利益は15%確保!」
それでみなさんパチパチパチ・・・・
「H社さん、またおいしい話持ってきてね」
となって、どんどん事業を拡大していったワケです。
そのうち・・・
「H社さん・・・こんな土地で大丈夫なの?」
「いくらなんでも、ここで坪単価000万円は高くない?」
なーんていう???案件も持ち込まれます。
「大丈夫です。今、市場は上向きになっていますから、
販売を始める0ヵ月後にはきっとマーケットが追いついています。
建築費も上がっていますが、ウチなら坪00万円でできます。
おまけに、販売を私共の子会社のU社に任せていただけるのなら、
土地の仲介料はサービスさせていただきます」
なーんて、甘い言葉で「愉快な仲間たち」にささやきます。
「よし、それじゃあ大船に乗ったつもりで、いくか!」
結果・・・大きな泥舟に乗せられてワケですね。
合掌。
「愉快な仲間たち」と呼ばれている・・・・
というか、われわれ業界人がそう揶揄している企業は
他にもたくさんあるのですが、
そういったところは、前述の理由から
単独でマンション分譲事業を行えるほどノウハウが蓄積せず、
また、そういう根性も度胸もない場合が多いので、
ほとんど単体での事業を行っていません。
ですので、いちいち「注意情報」も出しません。
ただ「愉快な仲間たち」のプロジェクトを見かけたら
「ああ、そうだったのか」と思っていただければ
よろしいかと思います。
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2009/4/24 19:31 Comments (3)

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