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榊 淳司オフィシャルブログ

今日はただの個人的なグチを書きます。
お忙しい方はスルーしてください。

私は23歳の頃から四半世紀以上コピーライターをやっています。
今は著述を中心としたジャーナリストが本業になりました。
どちらも、文章を書くことがメインの作業です。
しかし、この両者にはとても大きな違いがあります。
それはなんだと思いますか?

いつもの通り、超カンタンに言ってしまいます。
コピーライターが書くのは、ほとんどが「嘘」です。
ジャーナリストは「真実」を見つけ出して書くのが仕事です。
この両者が書く内容は、時に180度ベクトルが異なる場合もあります。

私の専門領域であるマンションの広告を例に取ります。
来年、首都圏のマンション市場でもっとも注目されるであろう物件は
「東京ワンダフルプロジェクト」だと思います。
このブログでも一度取り上げましたね。
その広告コピーには、こんなのがあります。

「素晴らしき新世界を日本に。」

これを書いたコピーライターさん、ご苦労様です。
ああいう「何にもない」「不便極まりなく」「駅徒歩12分」の
銀座から4つの橋を渡ってやっと辿りつく「島」の
マンションをここまで持ち上げなければいけないのが
コピーライターのお仕事です。

コピーライターは日本語で表現すれば「広告文案家」でしょうか。
私はよく自分を「日本語の職人」とか言っていました。
でも、それはちょっと持ち上げすぎでしょうね。
見方を変えれば「ヨイショ言葉クリエイター」みたいなもの。
もっと悪意に捉えれば、「嘘専門の代書屋」。

何にもないただの「島」に建設されている
東京ワンダフルプロジェクトを「素晴らしき新世界」と表現しても
今の日本ではいかなる法律にも違反しません。
でも、それが「大嘘」であることに間違いはないでしょう。
閻魔様はきっと許してくれないはず。まず舌を抜かれますね(笑)。
「大嘘」と言うのは、100人いれば95人以上は、
あそこが「素晴らしき新世界」だとは思わないだろう、
という意味においてです。
平明な視点で言葉の字義通りに考えれば、多分そうなるでしょう。

まあ、あんな幼稚な大嘘に騙される人は多くないと思います。
でも、ゼロでもないはずです。
「素晴らしき新世界」だと思って大金をはたいて移り住んでみたら、
「ただの辺境の島」だったとなるかもしれません。

この場合、社会通念としては
「そんな言葉に騙されたほうが悪い」ということになります。
恨まれるのも売主や販売会社、あるいはその担当者であって、
「素晴らしき新世界」を提案した広告代理店ではなく、
ましてやそれを考えたコピーライターでもありません。

だから、ほとんどのコピーライターは
日々そういう「嘘」を書いていても心に何の痛痒も感じません。
むしろ、多くの人をコロリと騙せるコピーはないものかと、
日ごろから頭を悩ましているのです。

さて、私は自分のメインの仕事を4年ほど前に、
コピーライターからジャーナリストに変えました。
それまで毎日上手な「嘘」言葉を考えるのが仕事だったのですが、
一転「真実の姿」をみなさんに伝えることになったのです。
前述のように、それは時に表現ベクトルが180度も異なります。
特に、東京ワンダフルプロジェクトのような物件については、
ほぼほぼ広告とは真逆のことを語ることになります。

この大転換・・・
実は、私はこの業態変換によって精神衛生がかなり良くなりました。
20年以上、コピーばかり考えていた時には気がつかなかったのですが、
ネが正直者の私にとって、嘘をつくよりも本当のことを語るほうが
よほど性に合っていた様なのです。

ところが・・・困ったことがあります。
基本的な業態転換を行って以来、新しい本業が忙しいのと
「嘘作り」が嫌になったので、完全にやめたワケではないのですが、
自分から広告の仕事を求めることはしませんでした。
それでも「広告のコピーを書け」とか「企画書を作れ」という
オーダーが未だに入ってくるのです。
気持ちとしては断りたいのですが、いろいろ「浮世の義理」があります。
ですので、年に数物件くらいは今でもコピー仕事をやっています。

まあでも・・・精神的にはよろしくないですね。
まず、大前提として「嘘」を考えることが今では苦痛になりました。
次に、依頼主の誰かが「嘘」をこねくり回してきます。
広告と言うのは、お金を出すスポンサーを頂点に、
広告代理店、制作プロダクション、クリエイターと続く、
上下関係の明解なヒエラルキーの中で作業が進められます。
私のようなフリーのコピーライターは、もちろんその最底辺。
上位にある誰かが「もっと違うコピー(嘘)を考えろ」とか
「企画書の・・・を・・・みたいに変えろ」と言い出すと
「ハイ、左様に」といって応じなければいけません。

不動産広告世界の場合、この序列の性質がちょっとユニーク。
まず、スポンサーは不動産屋(マンションデベ)さんたち。
広告代理店は総じて三流か四流。二流でさえないことがほとんど。
制作プロダクションは・・・私もかつて経営していたのですが、
クリエイターが社長になっている場合がほとんど。
私のようにコピーライター出身は少数派で、だいたいがデザイン出身。

この構造のどこがユニークかと言うと、
力関係は上から順に、不動産屋→広告代理店→プロダクション→
クリエイターなのですが、各担当者の知的水準はその真逆、
ということがままあるところでしょうか。
はっきりいうと、上に行くほどおバカさんになる場合が多いのです。
コレ、渦中にいるとけっこうたまりませんよ(笑)。

最上位に位置づけられる不動産屋が財閥系などの学歴社会型でなく、
マンションデベ専業みたいに実力競争型の場合は、ほぼそうなります。
不思議なことに、マンションを売る能力は受験偏差値と無関係ばかりか
往々にして反比例します(笑)。
だから、マンションデベで出世している人は、
どういうわけかみんな声がでかくてエネルギッシュ。
それでいて漢字が読めなくて中学レベルの英単語も知らない、
脳みそツルツルタイプがやたらと多いのです。

で・・・広告代理店はどうかというと、そこはやはり三流四流。
一応名の知れた学校を卒業している方がほとんどですが、
やはり電博旭を落ちてやっとひっかかった、と言う人たちの集団です。
もとの私の仲間たちなので、あまり詳しくは言いません。
制作プロダクションは・・・これも差し障りがあり過ぎるので(笑)。

最底辺のクリエイターは・・・・
自分で言うのもなんですが、フリーランスの場合は
ある程度の技量がないと仕事が入ってきません。
コピーライターなら、最低限「文法上間違いでない日本語」かつ
「読みやすい文章」が書ける国語能力と、
気の利いた「嘘」を思いつく想像力が必要です。
また、それらしく理屈をこねて企画書を書けなければいけません。
私が24歳で潜り込んだ某四流広告代理店には
大勢の先輩コピーライターが在籍していました。
驚いたことに、そのうち半分くらいが早稲田出身でしたね。

というワケで広告の仕事を引き受けると、
日々ヒエラルキーの上位方面から降りてくる
ワケの分からない要望や指示を仰ぎながら、
出来の悪い「嘘」をあれこれ考えて弄り回すことになります。

時には腹もたつし、気疲れもします。
何よりも、作ったものの大半が日の目を見ません。
ボツになるのです。
それも、ボツになるかどうかを決めるのは、
ヒエラルキーの上位に座っている不動産屋さんたち。
私たちコピーライターの「嘘」づくりも物悲しいのですが、
結局何もカタチが残らない可能性が8割9割のものを
おバカさんたちに付き合っていじりたくる虚しさはひとしお。
それも、出来上がったモノの運命が、場合によっては
当用漢字もロクに読めないレベルの人によって左右されるのです。

私はよくいいました。
あの世界で成功するために何よりも必要な資質は
各専門分野の才能や能力ではありません。
最も求められるもの・・・それは、理不尽を堪え抜く「忍耐力」です。
私は様々な能力を遺伝子によってご先祖様から受け継ぎ、
比較的ラクに人生を泳いできましたが、
この「理不尽を堪える忍耐力」だけは人並み以下です。
それはもう、自分が一番よく分かっています。

こんな時代に、我々はどうすればいいのか、一緒に考えてみませんか?

「不動産不安定化の時代をどう生きるか」

い わゆる「土地神話」が崩れ、マイホーム購入が「資産形成」ではなく「資産リスク」になってしまった現代。我々は不動産とどう向き合い、どうかかわっていく べきなのでしょうか? あるいは、マイホームについてどのように考えればいいのか? そして、どのような不動産投資が有利なのか?
このような疑問に対して、榊淳司をはじめとする3人の専門家が一刀両断でお答えするとともに、参加者からのご相談もお受けするセミナーを開催いたします。
セミナーで取り上げる3つのテーマは次の通り
●不動産の「選択と購入」
●これからの不動産投資のあり方
●取引の安全を図るために
幸せな人生のために不可欠な住宅、そして不動産の問題について、3人の専門家が時代に即した明解な指針を示すセミナーに、ぜひともご参加ください。

日  時:2012年11月18日(日) 午後3時30分より
場  所:ルーテル市谷センター 第1・第2会議室
東京都新宿区市谷砂土原町1-1
地下鉄有楽町線「市ヶ谷」駅徒歩1分、JR中央線「市ヶ谷」駅徒歩5分
電話 03-3260-8621
参加費:お一人様5000円(ご夫婦で参加の場合は二人で7000円)
定  員:50名(定員になり次第締め切り)
お申込:下記の申込フォームに必要事項を入力の上、お申し込みください。

当日の予定
セミナーの部 15:30~
講演1 「人口減時代、住宅をどう選ぶべきか」 15:30~16:50
講師 榊 淳司(住宅ジャーナリスト・榊マンション市場研究所代表)

講演2 「不動産取引を安全に導く基本知識」 17:00~17:40
講師 大友雅敏(㈱ベストサポート 代表取締役)
不動産業界での幅広い経験と該博な知識で、エンドユーザー側にたった不動産購入をサポート。物件選びや購入手続きなど、法務・実務面を中心にマンション購入に関する様々な悩みにお答えします。

講演3 「明日から収入が得られる不動産投資」 17:50~18:30
講師 根布和明(A.Cast.Partner’s㈱ 代表取締役)
会計事務所、ゴルフ会員権販売、訪問販売など様々な職業を経験した後、不動産業界へ。リーマンショック直後の2009年に A.Cast.Partner’s株式会社を設立。3年で売上高20億円の企業に成長させた投資向け不動産業界の風雲児。著書「年収を売買で増やし続ける 不動産超加速投資術」は、アマゾン不動産部門1位のベストセラーに。

相談会 18:40~
当日のセミナー講師である大友雅敏、根布和明、榊淳司がアドバイザーとしてみなさんのご相談を個別に承ります

参加特典
榊マンション市場研究所が発行する各レポートの廉価販売
セミナー会場にて榊淳司のレポートを超割引価格で販売。
業界を震撼させているあの驚愕のレポートの
PDFデータCD版を通常ダウンロード価格の
半額から3割引程度(2000、3000、5000円均一等)で販売いたします。
話題の「マンション値引き交渉術」も通常12800円のところ
当日は旧版CDながら5000円で販売しております。
どうぞ、この機会をお見逃しなくご利用ください。
※ 但し、ご用意する枚数などには制限があります。

今回のセミナーは、じっくり時間をとってお話します。
また定員は50名ですが、実際の参加者は20名程度を想定。
個別の無料相談もしっかりとさせていただきます。

お申し込みはこちらから



2012/11/7 12:44 | ちょっと脱線 | Comments (0)

住宅を購入する場合、視点は中長期に置くべきです。
私は、常にそう心がけています。
中長期とは最低でも7,8年。長くて20-30年です。
マンションを購入しようとする場合、
「5年後に売却する」という可能性があるのなら、
むしろ買わないで済ませる方法を考えるべきでしょう。

住まいを購入するということは、
現金以外の大きな資産を持つことです。
その価値は常に変動する可能性があります。
そして、今の日本では不動産の価値が下がることはあっても
上がる可能性は非常に少ないのです。

不動産価格も「需要と供給の関係」で決まります。
日本は今後、全体的に不動産に対する需要が高まる可能性が
ほとんどないと考えていいでしょう。
なぜなら、人口が減り、経済が縮小するからです。

と・・・ここまではいつも書いている通りです。
しかし、この「需要と供給の関係」という価格決定の大原則は
短期的に不自然な現象を引き起こすことがあります。
つまり、日本の不動産は「全体的」かつ
「中長期的」に見た場合、必ず下落するはずなのですが、
短期的にはそうでない現象もみられるのです。

卑近な例を見ると、先日レポート紹介の時に触れた「豊洲」。
現在、売れ残っている住友不動産・シティタワーズ3棟の坪単価は、
均すと280万円から290万円あたりでしょう。
周辺の中古マンション相場もこれに引きずられています。
ところが現在、文京区や中央区の日本橋エリアには
これよりも安いマンションがいくつも新築で供給されています。

おかしいですね。
本来、銀座から4つめ「島」である豊洲のマンション価格が
本土の、しかも中心エリアのそれよりも高いのです。
なぜ、こういう現象が起こるのかというと、
一時的にでもその価格での「需要」が発生しているからです。
分かりやすく言えば、そのおかしな価格で買う人がいるということ。

そういう需要は、私から見れば一時的なものに過ぎません。
住友不動産がある程度予算を投じて、広告宣伝を行っている間と、
その余韻が残る数年だけの現象だと私は考えています。
人々が冷静に「なんであんな不便なところが高いの」と
気が付いた時点で、この不自然さは解消されるでしょう。

このように、「需要と供給の関係」というのは、
短期的には非常に不自然な価格を形成する場合があります。
「バブル」と呼ばれる現象は、その最たるもの。
豊洲で起こっているのは、そのミニ版といっていいでしょう。
あの島の場合、それを起こしたのは住友だけではなく、
三井や有楽も一時はそれに加担し、支えていたのは他ならぬ
購入したエンドユーザーのみなさんです。
現在は、住友不動産が独力でその価格を維持しようとしています。

こういう現象は、いかな財閥系大手と雖も1社だけでは起こせません。
必ず何社かが一緒になり、それに応えるエンドユーザーが必要です。
簡単に言えば、エンドユーザーをある程度ダマせなければ成立しません。

首都圏の方は覚えていらっしゃるでしょう。
あの東日本大震災の直後、いろいろなものが
「需要と供給の関係」のバランスを崩しました。
顕著な例はガソリンとトイレットペーパー、そして電池。
スーパーの棚からモノがなくなりましたね。

私は、カラになった棚を見て愕然としました。
ガソリンスタンドに並ぶ長蛇の車列を見て恐怖さえ覚えました。
「日本はどうなってしまったのだ」
でも、ちょっとでも冷静に考えてみれば、なんてことありません。
被害を受けた東北3県のGDPは日本全体の約3%。
一時的な混乱があっても、必ず「元に戻るはず」です。
そのことは、みなさんも分かっていらしたと思います。

だから、ガソリンが「1ℓ200円」や
トイレットペーパーが「12ロールで1000円」みたいなことは
起こらなかったし、それを仕掛ける業者もいませんでした。
それぞれ、瞬間的に1割や2割は高くなったとは思いますが、
ベラボーな値上がりはしなかったのです。
なぜなら、そんなことをしても需要が付いてこないし、
仕掛けた業者はあとあと信用を無くすからです。

しかし、瞬間的にモノがなくなったのは事実です。
ガソリンなんて、すべての車が満タンにしようとしただけで
一気に市場から在庫が消えてしまったです。
各家庭がトイレットペーパーをワンパック余計に
買い足そうとしただけで、これもスーパーから消えます。
あの時、私は「需要と供給の関係」による価格形成の原則が、
短期的にはいかに脆弱であるかを思い知りました。

ただ、あの時はガソリンやトイレットペーパーだから
エンドユーザーはある程度冷静でいられました。
ところが、不動産でこれが起こると大変です。
何といっても価格のケタがいくつも違います。
少数のエンドユーザーが惑わされてしまっただけで
市場価格は吊りあがってしまうのです。

例えば、ここ5年間に豊洲エリアで販売されている
坪単価280万円以上の新築または中古のマンションを購入した方は、
おそらく1000人未満ではないかと推測します。
1年だと200人以下。
たったそれだけの方が購買行動を起こしただけで、
豊洲のマンション価格はあのレベルで維持されています。

さて、ことは豊洲だけではありません。
私が生まれた街、京都の一部でもこれと似た現象が起きています。
原因は、どうやら東日本大震災。

東京の富裕層が、「この1200年間天災がなく」
「資産性の高い」京都の不動産を買っているとは聞いていました。
しかし、それが新築マンションの価格を
吊り上げているのとまでは予測できませんでした。
今回、そうではないかと思える現象を、
京都のマンション市場レポートを更新していて見出しました。

この現象は、今回の更新で見渡した限り御所の周りだけです。
私は、勝手ながら「御所バブル」と命名しました。
今、京都御所のまわりには「御所南」とか「御所西」と
名付けられた新築マンションがやたらと供給されています。
まあ、私のような京都生まれの人間からすると
ちょっと「けったいな」命名法です。
「そんなん、『今出川丸太町下がる』でええやん」という感じ。
まあ、東京資本の会社が多いので、京都人以外が担当しているのでしょう。
まあ、それはいいとして・・・・

本来、御所の周りは代々の京都人が暮らしている所で、
そうそう不動産の売買なんてありません。
つまり、マンションの事業用地なんて中々出てきません。
それがやたらと多いのは、京都という町の中核で
なにやら人口動態や経済環境の変化が起きているのでしょう。
まあ、それもいいとして・・・

驚くのは、その「御所~」というマンションがやたらと高いこと。
それこそ、東京の文京区並みの価格になっています。
もちろん、京都市内は元々不動産の高い町です。
しかし東京の山手線の内側に匹敵するのは、
一部の超一等地に限られていいはず。
ただ「御所のそば」というだけで高くなるのはおかしな話。

私の通った京都府立鴨沂高校は、御所の東にくっついています。
出身の同志社大学は、御所の北に今出川通りを挟んで接しています。
御所なんて15歳から22歳まで、普通に歩いていた所。
また、体育の授業があったり、ソフトボールや野球をしたところ。
ちょっと広めの白い砂利道と、公園があるだけ。
ありがたくもなんともありません。
その傍にあるだけで、マンションが高くなる?
「あほかいな」の世界です。

まあ、京都以外の方がそういう値段で買うのでしょうね。
それこそ、豊洲と同じ。
年間200人もそういう方がいれば、あの価格が成立します。
京都市の人口は今も昔も変わらず140万人前後。
我が同郷人たちが、あんな値段でマンションを
ホイホイ買うとは、どうしても思えないのですが・・・

レポート更新情報

「京都市」の全17物件
御所周辺バブルをどう読む?
価格 2,980

パラドール嵯峨野三条通 ミッド・イン・ピース
ネバーランド 桃山エグゼス
メイツ京都山科
ジオ西院天神川
伽羅コート伏見
リソシエ ローヴ四条
クラッシィハウス新御霊口町
イーグルコート 二条城北大手門前
パデシオン西京極
はなみずきコート嵐山松尾
シンフォニー御所南
ウィズフィール京都山科

 

こんな時代に、我々はどうすればいいのか、一緒に考えてみませんか?

「不動産不安定化の時代をどう生きるか」

い わゆる「土地神話」が崩れ、マイホーム購入が「資産形成」ではなく「資産リスク」になってしまった現代。我々は不動産とどう向き合い、どうかかわっていく べきなのでしょうか? あるいは、マイホームについてどのように考えればいいのか? そして、どのような不動産投資が有利なのか?
このような疑問に対して、榊淳司をはじめとする3人の専門家が一刀両断でお答えするとともに、参加者からのご相談もお受けするセミナーを開催いたします。
セミナーで取り上げる3つのテーマは次の通り
●不動産の「選択と購入」
●これからの不動産投資のあり方
●取引の安全を図るために
幸せな人生のために不可欠な住宅、そして不動産の問題について、3人の専門家が時代に即した明解な指針を示すセミナーに、ぜひともご参加ください。

日  時:2012年11月18日(日) 午後3時30分より
場  所:ルーテル市谷センター 第1・第2会議室
東京都新宿区市谷砂土原町1-1
地下鉄有楽町線「市ヶ谷」駅徒歩1分、JR中央線「市ヶ谷」駅徒歩5分
電話 03-3260-8621
参加費:お一人様5000円(ご夫婦で参加の場合は二人で7000円)
定  員:50名(定員になり次第締め切り)
お申込:下記の申込フォームに必要事項を入力の上、お申し込みください。

当日の予定
セミナーの部 15:30~
講演1 「人口減時代、住宅をどう選ぶべきか」 15:30~16:50
講師 榊 淳司(住宅ジャーナリスト・榊マンション市場研究所代表)

講演2 「不動産取引を安全に導く基本知識」 17:00~17:40
講師 大友雅敏(㈱ベストサポート 代表取締役)
不動産業界での幅広い経験と該博な知識で、エンドユーザー側にたった不動産購入をサポート。物件選びや購入手続きなど、法務・実務面を中心にマンション購入に関する様々な悩みにお答えします。

講演3 「明日から収入が得られる不動産投資」 17:50~18:30
講師 根布和明(A.Cast.Partner’s㈱ 代表取締役)
会計事務所、ゴルフ会員権販売、訪問販売など様々な職業を経験した後、不動産業界へ。リーマンショック直後の2009年に A.Cast.Partner’s株式会社を設立。3年で売上高20億円の企業に成長させた投資向け不動産業界の風雲児。著書「年収を売買で増やし続ける 不動産超加速投資術」は、アマゾン不動産部門1位のベストセラーに。

相談会 18:40~
当日のセミナー講師である大友雅敏、根布和明、榊淳司がアドバイザーとしてみなさんのご相談を個別に承ります

参加特典
榊マンション市場研究所が発行する各レポートの廉価販売
セミナー会場にて榊淳司のレポートを超割引価格で販売。
業界を震撼させているあの驚愕のレポートの
PDFデータCD版を通常ダウンロード価格の
半額から3割引程度(2000、3000、5000円均一等)で販売いたします。
話題の「マンション値引き交渉術」も通常12800円のところ
当日は旧版CDながら5000円で販売しております。
どうぞ、この機会をお見逃しなくご利用ください。
※ 但し、ご用意する枚数などには制限があります。

今回のセミナーは、じっくり時間をとってお話します。
また定員は50名ですが、実際の参加者は20名程度を想定。
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参考レポート

東京のタワーマンション
全解説59物件
価格 13,900円

物件が増えて、なんと244ページに!
致し方なく、価格も上げさせていただきました。
ここで取り上げた物件は以下の通り(アイウエオ順)。

アークヒルズ仙石山レジデンスー
アトラスブランズタワー三河島
インプレスト芝浦 エアレジデンス
ウェリスタワー千代田岩本町
ウェリス愛宕虎ノ門
大崎ウエストシティタワーズ
OWL TOWER
勝どきビュータワー
CAPITAL GATE PLACE
クラッシィタワー東中野
グランスイート麻布台ヒルトップタワー
グランドヒルズ三軒茶屋
クレストタワー品川シーサイド
クレストプライムタワー芝
クロスエアタワー
コンシェリア西新宿TOWER’S WEST
ザ・グランアルト錦糸町
ザ・山王タワー
ザ・タワーレジデンス大塚
ザ・パークハウス 青砥
ザ・パークハウス浅草橋タワーレジデンス
ザ・パークハウス新宿タワー
ザ・パークハウス西麻布
ザ・パークハウス 晴海タワーズ
ザ 湾岸タワー レックスガーデン
SAION SAKURAZAKA
THE ROPPONGI TOKYO
シティタワー赤羽テラス
シティタワー麻布十番
シティタワー有明
シティタワー上野池之端
シティタワーズ豊洲 ザ・シンボル
シティタワーズ豊洲 ザ・ツイン
シティテラス大井仙台坂ヒルトップガーデン
SKYZ TOWER&GARDEN
東京豊島区再開発プロジェクト
東京ベイシティタワー
パークコート麻布十番ザ タワー
パークコート千代田富士見 ザ タワー
パークコート六本木ヒルトップ
パークタワー山王
パークタワー高輪
パークタワー東雲
パークタワー渋谷本町
パークタワー滝野川
パークタワー西新宿エムズポート
パークタワーグランスカイ
二子玉川ライズ タワー&レジデンス
プラウドタワー東雲キャナルコート
プラウドタワー白金台
プラウドタワー高輪台
プラウドタワー千代田富士見レジデンス
ブランズタワー文京小日向
ブリリア有明シティタワー
ブリリア有明スカイタワー
ライオンズタワー目黒川
ル・サンク大崎ウィズタワー
ルフォン白金台 ザ・タワーレジデンス
ルミナリータワー池袋

このうち「買ってはいけない」26物件を抽出したのが

買ってはいけないタワーマンション
東京都心編 26物件
価格 6,980円




 

私は古本屋の息子に生まれたので、
小さい頃から本を読むのは嫌いじゃなかったですね。
今でも、趣味と言えるようなものは何もありません。
本を読むよりも面白いことがないから、というのがひとつの理由。

こういうのは遺伝するみたいですね。
ウチの中三の息子は別名「図書館小僧」。
近所の区立図書館だけでは飽き足らず、
隣の区や県境をまたいだ隣県の市立図書館にもチャリで進出。
来年は、もし志望の高校に入れれば
「麻布の都立図書館に定期で行ける」と喜んでいます。
自分は中学生の頃、本を読むよりもモデルガンに凝って
仲間を集めて吉田山でドンパチ合戦をやっていたけれどなあ・・・

まあ、そんなことはどうでもいいのですが、
今は僕らの子どものころと違って読書環境がスゴイ!
本を探すのも自宅からネットでシャカシャカ。
そうやって図書館を利用すれば何でもタダで読めます。
本を探すのも、家からネットでシャカシャカ。
ただ、私は返すのが面倒なので図書館は利用しません。
もっぱらブックオフの「105円」コーナー。
忙しくて3,4カ月もいけないと、車で2、3軒まわって
ドバっと一度に20冊くらい買ってしまいます。
読んだ本は息子が勝手に持っていくか、誰かにあげるか、
ブックオフに捨てに行くか(笑)。

てなわけで、最近難しい本はほとんど読んでいません。
今年なら、せいぜい「両大戦間の日米関係 麻田貞雄著」くらいでしょうか。
これは同志社大学の恩師の本だから、
私に取ってはちっとも難しくないのだけれど(笑)。

ここ10日ほど、ハマったのが「沈まぬ太陽 山崎豊子著」。
いやはや、面白い面白い!
フィクションの体裁を取りながら、ほとんど実話らしいので
これがまたリアリティがあってビシビシと迫ってきます。
中曽根首相とか瀬島龍三なんてのも仮名で出てくるし、
日航再建に乗り込んだカネボウ・伊藤会長の奮闘ぶりが痛々しい。
それよりも何よりも、主人公恩地(小倉寛太郎)に対する
会社側の仕打ちのひどさは「レ・ミゼラブル」級の迫力。

この小説、1995年から始まったそうです。
連載していた週刊新潮は、その期間中JALの機内誌から外されたとか(笑)。
渡辺謙主演の映画について、角川と日航が水面下で激しく
バトルしたというエピソードも伝えられています。

実際、この小説を読むと日本航空には乗りたくなくなります。
この小説や映画の影響で「客離れ」が起こったのが一因なのか
どうかは分かりませんが、日本航空は2010年1月に倒産。
現在は再建中で、再上場も決まったとか。
JALは御巣鷹山以来、大きな事故は起こしていないけれど、
今も社内はそうとうガタついていると報道されています。
怖いですね・・・。

また、この小説のモデルとなった小倉寛太郎氏は2002年に亡くなっています。
72歳ですから、まあ天寿をまっとうしたうちに入るでしょう。合掌。
再建に送り込まれた伊藤会長のカネボウも一足早く2007年に倒産。
いやはや、変転の波は容赦がありません。

以前にもここで書いたかと思いますが、
労働組合がのさばったり、労務関係が揉めている組織は
必ず弱体化の道を歩み、最後は滅びます。
いってみれば、労組というのは癌細胞予備軍です。
扱い方を間違うと、ほぼ確実に治療不能な悪性腫瘍へと変化します。
また、時にはほっておいても勝手に癌に変わったりもします。
だから、見つけたらすぐに切取ることが最良。
ただし、もっとも賢明なやり方は、予防に努めて発生させないこと。
あるいは、良性に変化させておいて飼いならすことも有効。
いわゆる「一病息災」というやつです。

この「沈まぬ太陽」で描かれた日本航空の労務対策は、
その点でもっともヘタクソな最悪パターン。
ひとつのガン細胞を殺すために、別のガン細胞を作ったようなもの。
そして、新しく作った方は「良性」だと信じ切っていた。
労組(ガン細胞)というものの性質を、
まったく理解していない愚かな治療法です。
それが結局あの会社の命取りになってしまったのです。

現在、再建されて再上場ということになっていますが、
ガン細胞は多少小さくなってもすべて残っているようです。
いつかまた、本体を食い殺すための活動を始めないとも限りません。
ああいう会社は「再建」するのではなく、一度「解散」して
まったくゼロから創造し直した方がよかったと思います。

ともあれ、「沈まぬ太陽」は読みごたえありました。
小説自体は善玉と悪玉が峻別された単純な構造で、
ここまで読ませるのはやはりリアリティがあるからでしょう。

参考レポート

東京のタワーマンション
全解説59物件
価格 13,900円

物件が増えて、なんと244ページに!
致し方なく、価格も上げさせていただきました。
ここで取り上げた物件は以下の通り(アイウエオ順)。

アークヒルズ仙石山レジデンスー
アトラスブランズタワー三河島
インプレスト芝浦 エアレジデンス
ウェリスタワー千代田岩本町
ウェリス愛宕虎ノ門
大崎ウエストシティタワーズ
OWL TOWER
勝どきビュータワー
CAPITAL GATE PLACE
クラッシィタワー東中野
グランスイート麻布台ヒルトップタワー
グランドヒルズ三軒茶屋
クレストタワー品川シーサイド
クレストプライムタワー芝
クロスエアタワー
コンシェリア西新宿TOWER’S WEST
ザ・グランアルト錦糸町
ザ・山王タワー
ザ・タワーレジデンス大塚
ザ・パークハウス 青砥
ザ・パークハウス浅草橋タワーレジデンス
ザ・パークハウス新宿タワー
ザ・パークハウス西麻布
ザ・パークハウス 晴海タワーズ
ザ 湾岸タワー レックスガーデン
SAION SAKURAZAKA
THE ROPPONGI TOKYO
シティタワー赤羽テラス
シティタワー麻布十番
シティタワー有明
シティタワー上野池之端
シティタワーズ豊洲 ザ・シンボル
シティタワーズ豊洲 ザ・ツイン
シティテラス大井仙台坂ヒルトップガーデン
SKYZ TOWER&GARDEN
東京豊島区再開発プロジェクト
東京ベイシティタワー
パークコート麻布十番ザ タワー
パークコート千代田富士見 ザ タワー
パークコート六本木ヒルトップ
パークタワー山王
パークタワー高輪
パークタワー東雲
パークタワー渋谷本町
パークタワー滝野川
パークタワー西新宿エムズポート
パークタワーグランスカイ
二子玉川ライズ タワー&レジデンス
プラウドタワー東雲キャナルコート
プラウドタワー白金台
プラウドタワー高輪台
プラウドタワー千代田富士見レジデンス
ブランズタワー文京小日向
ブリリア有明シティタワー
ブリリア有明スカイタワー
ライオンズタワー目黒川
ル・サンク大崎ウィズタワー
ルフォン白金台 ザ・タワーレジデンス
ルミナリータワー池袋

このうち「買ってはいけない」26物件を抽出したのが

買ってはいけないタワーマンション
東京都心編 26物件
価格 6,980円




「街」というのは、基本的に生き物です。
それ自体に生命力が宿っていると考えるべきでしょう。
街自体の成長や衰退に関して、人間は往々にして無力です。
「街おこし」なんて言葉を聞きますが、華々しい成功は僅かでしょう。
また、「再開発」によって一旦は萎んだ街が蘇ることもあります。
しかし繁栄が継続するかどうかは、
その街の持つ潜在的な生命力にかかっています。

さらに、「無から有を生む」ような街づくりはほぼ成功しません。
何もないところに鉄道を敷き、道路をつくって
街らしきものを作ったとしても、
そこに旺盛な生命力が宿るかどうかは別問題です。
例えば、東京の湾岸エリアである有明などというところは、
いくら行政が力を入れ、大企業が盛り上げようとしても
未だに僻地としての位置づけを脱却できません。
たとえオリンピックの招致が成功して一時的な脚光を浴びたとしても、
長期的な視点で見た街の生命力は弱いでしょうね。

人間による「街づくり」が比較的成功している思われた
千葉県の海浜幕張エリアも、どうやら先細りの様相を呈しています。
何を持ってそういうのかというと、マンションの価格です。
新築は値崩れして値引きが常態化。
中古も一時の半分近くまで下がっています。

茨城県につくば市という街があります。
あそこを訪ねた時、あまりの無味乾燥さに驚きました。
立ち並ぶマンションや一戸建ての家々を見ながら、
住宅というものを「寝に帰る」場所という役割に追い込めば
かくも味気ないものになってしまうのかと思いました。

そのつくば市のマンション価格は、驚くことに
数年前まで準都心並みの水準にありました。
実に馬鹿馬鹿しい現象という他ありません。
マンションの価格も人工的に形成されていたということ。
今はより自然な市場価格に移行しつつあります。
高いときに住宅を買った方は本当にお気の毒です。

ところで、私はこの四半世紀の間、東京に住んでいます。
その前は神戸に2年、京都に22年ほど暮らしていました。
京都はご存じの通り、碁盤の目の内側が1200年前から街です。
神戸は幕末以来の街ですが、独特の風情があります。
私は好きな場所に住めるとなったら、神戸を選ぶでしょう。
穏やかな気候と秩序ある街並み、住む人も温和です。
それに比べて、東京の多くの街並みはどうにも落ち着きがなく、
どこか秩序が崩れていて、変化が激しすぎます。

もちろん、郊外の「ニュータウン」のような人工の街には
生理的な違和感を覚えてしまいます。
それは、京都という町で生まれ育ったせいもあるはずです。
首都圏で「住んでみたい」と思えるのは鎌倉でしょうか(笑)。

東京には数多くの繁華街があります。
私がいちばん落ち着くのは、やはり銀座。
24歳の時に勤めた会社が銀座にあったせいもありますね。
ちょっと敷居が高い感じもしますが、私にとってはそれも自然。
逆に、表参道や代官山に行くと、妙に場違いな気がするのです。
銀座は所要が終わってもブラブラしたりします。
でも表参道などは、用事が済むとスタコラサッサと退散します。

私はマンションの市場レポートを書くために
東京のあらゆる場所に出かけます。
中でも、港区や文京区へは三月に一度はひと回りします。
港区の中でも、六本木や青山はどちらかというと苦手。
麻布や高輪、白金の方が気分的に落ち着きます。
文京区なら小石川、茗荷谷、本郷あたりでしょうか。

まあでも、東京でいちばん落ち着くのは、やっぱり銀座。
29歳の時に事務所を借りたのは築地。
その後、入船、新富町と銀座の裏側でずっと業務を営んでいます。
仕事先の広告代理店が銀座界隈に多かったのが一番ですが。

銀座や日本橋というのは東京の中でもっとも古い繁華街です。
江戸時代は日本橋がナンバー1だったのが、
明治期以降は銀座にその地位を奪われました。
なぜそうなったのか、私にはよく分かりません。
今、「日本橋」というと地名でカバーできる範囲はかなり広いです。
両国橋のたもとや、箱崎・浜町あたりも「日本橋」エリア。
反対に「銀座」は、純粋にアドレスが「銀座」であるところだけ。
「銀座」は1丁目から8丁目までです。
マンションの名前なら新富町あたりでも「銀座」がありますが。

今回、私自身の足元でもある、この日本橋と銀座を改めて
歩き回ってレポートを作成してみました。
「灯台下暗し」とはよく言ったもので、いろいろ発見がありました。
そして、興味深い現象も見られます。

例えば、「日本橋」エリアのマンション価格水準は、
坪単価で比較すると江東区の豊洲より低かったりするのです。
「どうして?」と、思われるでしょ。
それは、日本橋が安いのではなく豊洲が高すぎるのです。
つまり数年前のつくばと同じ現象が、豊洲では未だに継続中なのです。

街と同じように、マンションの価格も人工的に形成すると
あとで手痛いしっぺ返しを食らうことになります。
不動産屋の口車に乗せられてつくばで高いマンションを買った方も、
豊洲で「住友のマンションは品質が高いからこの価格」と
納得させられた方も、いずれは自然に形成される市場価格に
愕然とする日がやってくるのです。

まあしかし、日本橋や銀座付近のマンション市場は、
くだらない物件も多いのですが、価格形成は自然です。
大きな土地が出にくい分、大規模なタワーマンションがありません。
そこに悪辣な大手デベの恣意的な価格形成が無かったので
比較的健全な市場となっているワケです。
日本橋あるいは銀座エリアでマンションをお探しの方は
ぜひ私のレポートも参考になさってみてください。

プラウド日本橋人形町、オーベル明石町も登場
「日本橋・銀座」
価格 4,790

日本橋エリア
1 プラウド日本橋人形町
2 アデニウム東日本橋
3 グランドコンシェルジュ日本橋
4 GREEN PARK東日本橋SQUARE
5 グラウス日本橋小網町・人形町
6 ザ・パークハウス日本橋蛎殻町レジデンス
7 ザ・パークハウス 日本橋人形町
8 アイディ日本橋水天宮
9 Brillia(ブリリア)日本橋浜町
10 ライオンズ日本橋浜町リバーノート
11 リビオレゾン日本橋浜町
12 エコヴィレッジ日本橋水天宮前
13 パークリュクス日本橋箱崎町mono
14 ブランズ日本橋茅場町

銀座エリア
1 パークリュクス銀座8丁目mono
2 ベルドゥムール東京八丁堀
3 オーベル明石町レジデンス
4 プレサンスロジェ八丁堀
5 パークホームズ築地

この「日本橋・銀座」に「晴海・勝どき・月島」を加えた
「中央区総集編」というのも作りました。
まとめてお読みになりたい方は、こちらがお得。

「中央区・総集編」
全29物件を全て解説
価格 7,490

参考レポート

東京のタワーマンション
全解説59物件
価格 13,900円

物件が増えて、なんと244ページに!
致し方なく、価格も上げさせていただきました。
ここで取り上げた物件は以下の通り(アイウエオ順)。

アークヒルズ仙石山レジデンスー
アトラスブランズタワー三河島
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ウェリスタワー千代田岩本町
ウェリス愛宕虎ノ門
大崎ウエストシティタワーズ
OWL TOWER
勝どきビュータワー
CAPITAL GATE PLACE
クラッシィタワー東中野
グランスイート麻布台ヒルトップタワー
グランドヒルズ三軒茶屋
クレストタワー品川シーサイド
クレストプライムタワー芝
クロスエアタワー
コンシェリア西新宿TOWER’S WEST
ザ・グランアルト錦糸町
ザ・山王タワー
ザ・タワーレジデンス大塚
ザ・パークハウス 青砥
ザ・パークハウス浅草橋タワーレジデンス
ザ・パークハウス新宿タワー
ザ・パークハウス西麻布
ザ・パークハウス 晴海タワーズ
ザ 湾岸タワー レックスガーデン
SAION SAKURAZAKA
THE ROPPONGI TOKYO
シティタワー赤羽テラス
シティタワー麻布十番
シティタワー有明
シティタワー上野池之端
シティタワーズ豊洲 ザ・シンボル
シティタワーズ豊洲 ザ・ツイン
シティテラス大井仙台坂ヒルトップガーデン
SKYZ TOWER&GARDEN
東京豊島区再開発プロジェクト
東京ベイシティタワー
パークコート麻布十番ザ タワー
パークコート千代田富士見 ザ タワー
パークコート六本木ヒルトップ
パークタワー山王
パークタワー高輪
パークタワー東雲
パークタワー渋谷本町
パークタワー滝野川
パークタワー西新宿エムズポート
パークタワーグランスカイ
二子玉川ライズ タワー&レジデンス
プラウドタワー東雲キャナルコート
プラウドタワー白金台
プラウドタワー高輪台
プラウドタワー千代田富士見レジデンス
ブランズタワー文京小日向
ブリリア有明シティタワー
ブリリア有明スカイタワー
ライオンズタワー目黒川
ル・サンク大崎ウィズタワー
ルフォン白金台 ザ・タワーレジデンス
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このうち「買ってはいけない」26物件を抽出したのが

買ってはいけないタワーマンション
東京都心編 26物件
価格 6,980円





今日から国会が開かれたようです。
昨日、鹿児島の衆議院補選で自民党候補が辛勝。
本日は民主党の代議士2人が離党で、過半数割れへM6。
というか、実質的にはもう過半数割れしてそうですね。
今内閣不信任案を出されたら、可決するのではないでしょうか。
まあ、どちらにしても民主党政権はあと半年以内の命脈です。

内憂外患かまびすしいこの時期に斯様な国政の混乱・・・
国民としてはやり切れませんな。
ちょっと気分転換に、まずはさっき
私のフェイスブックでアップさせた替歌でもご笑読あれ。

お題は、中島みゆきの「時代」を、国会開催日にちなんで「議会」。

今はこんなに無茶苦茶で
打つ手もなくなった
もう二度と民主には 誰も入れないわ
 
民主の時代もあったねと
いつか話せる日がくるわ
あんな政党もあったねと
きっと笑って話したい
だから 今日はくよくよしないで
解散の風を吹かせましょう
 
まわるまわるよ 議会はまわる
見せかけ政策くり返し
その場しのぎの議員たちは
いつになればまじめにやるのよ
 
迷走続ける国会は
いつか解散になるのよね
たとえ今日は逃れても
きっと国民の意思は出る
たとえ今日はテキトーな言葉で
所信表明できたとしても
 
めぐるめぐるよ  議会はめぐる
空転と茶番をくり返し
あすは倒れる内閣なんて
生まれ変れるわけがないのよ

さて、真面目な話もしましょう。
国土交通省が住宅取得控除の拡大を狙っているそうです。
今はローン残高の1%が控除の対象(最大で200-300万円)です。
これを2%にすることが目標だとか。
あるいは、元のように最大500万円まで拡大させるとか・・・・
二つとも実現すると、最大控除額は1000万円になります。
すごーい!

国土交通省は国民のために住宅を取得しやすく考えてくれている・・・
なーんて素直に思えればどれだけ幸せでしょう(笑)。
でも、そうでなければどうして国交省はそんなことをめざしているの?
役人が「国民のため」に何かをしてくれる、なんてことは
不動産屋が「顧客のため」に優良なマンションを作っている、
と考えると同じくらいお人好しの考え方です。
まあ、まったくなくはない、くらいには思いたいところですが。

国土交通省が住宅取得控除枠を拡大して、
我々一般庶民やあるいはちょっとした高給取りに
「ホラ、これで住宅を買いいやすくなったでしょ」とやるのは、
国民のためではなく、99%以上自分たちの利益のためです。
なぜかというと、日本人がたくさん住宅を購入すれば、
住宅産業が全体的に活気づきます
まず不動産屋が儲かります。建設業者も忙しくなります。
よく考えてください。
不動産屋も土建屋も、すべて国交省の天下り先です。
例えば、バブル崩壊で経営危機に陥っていた
長谷工コーポレーションには建設省(現国交省)からやってきた
社長が再建の指揮をとっていました。

国道交通省にとって、自分たちの息のかかった不動産屋や土建屋は
経営的に元気でなければ困るのです。
だって、「倒産続出」みたいになってしまったら
天下り先はなくなるし「社団法人・・・会」みたいな
ワケわからないけど政府の補助金と業界企業の会費で
成り立っているような利権団体も作れない、
あるいは運営できない状態になります。
だから何とか我々一般人に住宅を買わせて、
業界を潤わそうとしているワケなのです。

さて、国会に話を戻しましょう。
民主党は3年前に政権を取った時に
「コンクリートから人へ」というスローガンを掲げました。
これはおバカな鳩山君が普天間基地の移転について
「最低限県外へ」と口を滑らせたように
単なる思いつきで言い出したのではありません。

民主党の狙いは、土建屋や不動産屋を経済的に締め上げて
かの業界に連なる宿敵・自民党への政治献金が
できないようにすることにありました。
ところが、鳩山、菅とおバカ総理が続いて大混乱が生じたので
そんな高等な政策を実行するヒマもテマもなくなりました。
気が付けば、何から何まで役人の言いなり。
3匹目のドジョウである野田君は、財務官僚にダマされて
消費税増税以外にはまったく何も見えない状態になりました。

結局、住宅政策も自民党時代からの継続。
それどころか、国交省は前述した「住宅取得控除の拡大」みたいな
「焼け太り」まで画策しているのが現状。
その間、マンション業界は何とかリーマンショック直後の
倒産ラッシュから立ち直るかに見えています。

さて、民主党政権も最長であと半年ちょっと。
早ければ年内に終わります。
次期総選挙では、民主党の壊滅的な敗北が必至。
選挙後は分裂か消滅するでしょう。
まあ、そんなことはどうでもいいとして・・・・

次は自民党を中心とした政権になるのはほぼ確実。
それはそれで、ある程度期待したいところ。
しかし、住宅政策は・・・・・
多分、従来の「持家推進政策」に戻るでしょうね。
国土交通省の企み通りに、住宅取得控除が
拡大する可能性が高いと予想します。
何と言って、消費税増税という大義名分もあります。

しかし、こういった時代遅れの政策は、結局日本の住宅産業の
健全化を遅らせることになると思います。
補助金漬けで利権化し、半病人状態で生きている農業と同じく、
住宅産業も「税制優遇」という延命装置がなければ
生きていけない、不健全な産業になりそうな予感がします

住宅は「住むための器」です。
それを絶対に所有する必要は何もありません。
特に、人生を傾けるほどのローンを背負ってまで
「所有」にこだわることは健全とはいえない価値観。
この原点に立ち戻れば、住宅風景が違って見えるのですが・・・

こんな時代に、我々はどうすればいいのか、一緒に考えてみませんか?

「不動産不安定化の時代をどう生きるか」

い わゆる「土地神話」が崩れ、マイホーム購入が「資産形成」ではなく「資産リスク」になってしまった現代。我々は不動産とどう向き合い、どうかかわっていく べきなのでしょうか? あるいは、マイホームについてどのように考えればいいのか? そして、どのような不動産投資が有利なのか?
このような疑問に対して、榊淳司をはじめとする3人の専門家が一刀両断でお答えするとともに、参加者からのご相談もお受けするセミナーを開催いたします。
セミナーで取り上げる3つのテーマは次の通り
●不動産の「選択と購入」
●これからの不動産投資のあり方
●取引の安全を図るために
幸せな人生のために不可欠な住宅、そして不動産の問題について、3人の専門家が時代に即した明解な指針を示すセミナーに、ぜひともご参加ください。

日  時:2012年11月18日(日) 午後3時30分より
場  所:ルーテル市谷センター 第1・第2会議室
東京都新宿区市谷砂土原町1-1
地下鉄有楽町線「市ヶ谷」駅徒歩1分、JR中央線「市ヶ谷」駅徒歩5分
電話 03-3260-8621
参加費:お一人様5000円(ご夫婦で参加の場合は二人で7000円)
定  員:50名(定員になり次第締め切り)
お申込:下記の申込フォームに必要事項を入力の上、お申し込みください。

当日の予定
セミナーの部 15:30~
講演1 「人口減時代、住宅をどう選ぶべきか」 15:30~16:50
講師 榊 淳司(住宅ジャーナリスト・榊マンション市場研究所代表)

講演2 「不動産取引を安全に導く基本知識」 17:00~17:40
講師 大友雅敏(㈱ベストサポート 代表取締役)
不動産業界での幅広い経験と該博な知識で、エンドユーザー側にたった不動産購入をサポート。物件選びや購入手続きなど、法務・実務面を中心にマンション購入に関する様々な悩みにお答えします。

講演3 「明日から収入が得られる不動産投資」 17:50~18:30
講師 根布和明(A.Cast.Partner’s㈱ 代表取締役)
会計事務所、ゴルフ会員権販売、訪問販売など様々な職業を経験した後、不動産業界へ。リーマンショック直後の2009年に A.Cast.Partner’s株式会社を設立。3年で売上高20億円の企業に成長させた投資向け不動産業界の風雲児。著書「年収を売買で増やし続ける 不動産超加速投資術」は、アマゾン不動産部門1位のベストセラーに。

相談会 18:40~
当日のセミナー講師である大友雅敏、根布和明、榊淳司がアドバイザーとしてみなさんのご相談を個別に承ります

参加特典
榊マンション市場研究所が発行する各レポートの廉価販売
セミナー会場にて榊淳司のレポートを超割引価格で販売。
業界を震撼させているあの驚愕のレポートの
PDFデータCD版を通常ダウンロード価格の
半額から3割引程度(2000、3000、5000円均一等)で販売いたします。
話題の「マンション値引き交渉術」も通常12800円のところ
当日は旧版CDながら5000円で販売しております。
どうぞ、この機会をお見逃しなくご利用ください。
※ 但し、ご用意する枚数などには制限があります。

今回のセミナーは、じっくり時間をとってお話します。
また定員は50名ですが、実際の参加者は20名程度を想定。
個別の無料相談もしっかりとさせていただきます。

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