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※順不同・敬称略で掲載しています。

本日は私としてはまずまずの早起きをして、
東京地裁に行ってまいりました。
私の「神奈川の大規模マンション 全解説32物件」というレポートで
「買ってはいけない」カテゴリーのレギュラーとして紹介している
「オーシャンステイツ湘南平塚」に対する建築確認取消訴訟の
最終弁論が行われたのです。
最終弁論といっても、原告と被告が丁々発止とやりあうわけではなく、
裁判長が出てきて「本日が最終ということで、よろしいですか?」と聞き、
原告・被告双方が同意し、それぞれ少しだけ意見をいっただけ。
でもまあ、その僅かなやりとりに意味があったりもするのです。
本日も平塚から原告団の方々が十人弱、傍聴に来られていました。
終わってから、そのうち数人の方と松本楼で昼食をご相伴。
上品な味のオムライスハヤシソースを堪能させていただきました。
知的で善良な方々との会話は、何とも楽しいものです。
あのように「良き市民」の見本のような方々の生活環境を破壊し、
訴訟に駆り立てるほど憤怒させたのは、長谷工コーポレーションという会社。
彼らが作り、訴訟の対象となっているのが「オーシャンステイツ湘南平塚」。
ひとことで言ってしまえば「ロクでもないマンション」です。
いったいどんなマンションなのでしょう?
1年ほど前に書いたブログがありますので、ご興味のある方は
「(仮称)湘南平塚プロジェクト」に呆れた!をお読みください。
裁判は今日で結審し、11月11日に判決が下されます。
私は法律の専門家ではありませんが、決して楽観はできない状態です。
被告側は首尾一貫して「建築基準法上では適法である」という主張。
「法令上問題なければ、どれだけ不細工で環境を破壊する建物を作ろうがいいじゃないですか。いったい何が問題だというのですか?」
カンタンにいってしまえば、被告はそういう態度を貫きました。
彼らの企業文化には「利潤追求」はあっても
「企業市民」としてのモラルはひとかけらもないらしいですね。
でなければ、あのような酷いマンションは作れないはずです。
裁判官が原告に有利な判決を下すためには、
法令の解釈においてかなり「勇気を要する」飛躍が必要です。
建築基準法という法律は、そもそも建物内外の
人間の安全を守るために制定されたものである、と私は解釈しています。
ほとんどの法律がそうであるように、完璧ではありません。
条文の隙間を利用して、住む人を明らかに危険にさらす
マンションを作ろうと思えば作れます。
そうやって、抜け穴を最大限に利用して建てられたマンションが、
今回の訴訟の対象になっている「オーシャンステイツ湘南平塚」なのです。
裁判長には、ぜひこの建築基準法立法の精神に立ち返り、
住む人の安全を守るための「勇気ある判断」をしていただきたい。
ここでもし、原告の主張が認められる判決が下されれば、
長谷工コーポレーションがあっちこっちで建設している、
多くの下らない大規模マンションについて、
計画の大幅な見直しが必要になるでしょう。
業界は、ちょっとした混乱に陥る可能性すらあります。
もし、判決が従来通りマンションデベの「法の抜け穴戦術」を
許容する内容なら、今後も長谷工型の開発が続くことになります。
それは、日本の住宅文化の退廃であるばかりか、
我々の子どもの世代に醜悪な造形物を数多く残すことにつながります。
私としては、原告団の主張が認められる判決を切望する次第です。
さて、私の数あるレポートの中でも、
最も過激なタイトルを1年ぶりに更新しました。
その名も「ただ今値引き販売中マンション」。
これで3回目の最新情報への更新。だから「第4弾」となりました。
ここでは、東京を中心に「売れない」ので「値引き」をしている
20物件のマンションをご紹介しています。
もちろん、「00%から00%」といった値引き率も示してあります。
ほとんどが「竣工済み」のマンションです。
あの住友不動産や野村不動産、三井不動産レジデンシャル、
三菱地所レジデンスなどが売主になっている物件も入っています。
というか、ある程度大規模な物件のみを取り上げたので
大手企業が売主になっているものばかり、といっていいでしょう。
「ええっ、あのマンションが」と思われるような
ド派手な広告で人目を引いていた物件も入っています。
中には「00%値引きがあれば買ってもいいかな」という物件もあります。
このレポートを参考にした上で、じっくりと交渉し、
市場価格適正範囲まで値引きされたマンションを買うのも、ひとつの手法。
ただし、いくつかの物件は、価格が高いだけというだけではなく、
それ以外の面で「買ってはいけない」条件を備えていたりもします。
株の世界でいえば「ボロ株」みたいなシロモノ。
きちんと見極めて、さらに十分に値引き交渉をした上でないと、
軽々しく手を出すべきではありません。
ご興味がある方は、ぜひ参考になさってください。
その辺の週刊誌よりも、よほど面白いかもしれません。
ただ今値引き販売中マンション 4
首都圏編20物件 2011年8月改訂版
価格 3,980円
さらに、お知らせ。
ここのところお知らせしてきた9月3日の無料セミナーですが、
間もなく定員に達する見通しです。
当日はドタキャンもあるでしょうから、
多少は余裕をみてお申込み受け付けいたしますが、
突然に締め切らせていただくこともあり得ます。
お迷いの方は、早めにお申し込みください。
9月3日の土曜日に無料セミナーを開催。
今回は会場費がさほどでもないのと、
経費が販売等で賄える見込みもあるので
「榊淳司セミナー」としては、初めての無料開催です。
ただし、定員になり次第締め切りですので、お申し込みはお急ぎください。
場所は、新宿区余丁町の「発明学会」というビルのセミナー室です。
全体を2部制に分けています。
第一部は私の講演「人口減少時代の住宅選び」と、
大友さんの講演と無料相談(大友さん、福岡さん、大村さん)。
今回、私の無料相談は実施しません。
無料ですが、いつもの「レポート廉価販売」は実施します。
レポート購入後希望の方は、「大人買い」のチャンスかもしれません。
第2部で「余丁町コーポラティブ計画」の説明会を開きます。
もちろん、こちらは参加自由です。
詳しくは、このHP左上のバナーか こちら をクリックしてください。
※なお「発明学会」さんからは会場をお借りするだけで、業務上の関係は一切ございません。
「人は現実のすべてが見えるわけではなく、
多くの人は見たいと思う現実しか見ない」
これは、ユリウス・カエサルの残した名言です。
最近、この言葉の重さをヒシヒシと噛み締めています。
どうしてみんな、現実を直視しないのでしょう?
「人口減少」と「少子高齢化」というのは、紛れもない現実です。
そして、この2つは当面は続くであろう、極めて確実な潮流なのです。
これから何十年にも渡って、日本の人口は毎年数十万人以上、
場合によっては100万人以上も減っていいきます。
1年に100万人減るということは、毎年仙台市クラスの街が
ひとつ消滅するのと同じことなのです。
私は、何も大げさなことはいっておりません。
これは、ほぼ確実に起こることです。
社会や政治がどれだけ急激に変化しても、
にわかに今の20代、30代の男女が狂ったように結婚し、
子どもを量産しない限り、確実に日本の人口は減ります。
そして、現に減っています。
どうすればこの流れが止められるのか、という議論は別の機会に。
今日は、住宅に限った話しをしましょう。
現実的に日本全体で今、800万戸ほど空き家になっています。
それでも、毎年80万戸ほど新築住宅が建設されています。
その結果、どういうことになるのでしょう?
かつて、日本の住宅は築20年で建替え時期を迎えました。
現実に、木造住宅で50年を超えるものはやや珍しいのが現実。
ところが、1960年代から東京や大阪の住宅は、
鉄筋コンクリートの「マンション」が主流になりました。
築30年超も珍しくなくなっています。
実際、それでも十分に住めます。
日本の住宅のストックはどんどん溜まっています。
だから空き家はどんどん増えています。
住宅を必要とする人間は、これから毎年数十万人単位で減ります。
さあ、どうなるのでしょう?
日本の住宅業界の人々は、この現実をどう受け止めているのでしょう?
特に、マンションデベロッパーはどう考えているのでしょう?
彼らは「見たいと思う現実しか見ない」のではないでしょうか?
でなければ、むやみやたらと郊外に大規模マンションなんて、作りませんよね。
さて、問題はマンションデベロッパーだけではありません。
みなさんのようなエンドユーザーさんもそうです。
もしかしたら、「買ったマンションが値上がりする」とか、
「値上がりするマンションを選ぶにはどうしたらいい?」なんて
一時代前の幻想に囚われていませんか?
でなくても「5年か10年先に買った値段程度では売れる」
と思いながらマンション選びをしていませんか?
はっきり申し上げましょう。
少子高齢化と人口減少、そして今のような無謀な住宅供給が続く限り、
日本の住宅用不動産が今後値上がりすることは、
経済原則の上から「あり得ない」はずです。
だって、需要はしぼむのに供給は増大するばかりなのですよ。
この3月11日には、「想定外」の地震と津波が東日本を襲いました。
これは、人類の予想し得ない自然現象です。
今後、日本経済に「想定外」の事態でも起こらない限り、
不動産の価格はダラダラと右肩下がりで落ちていきます。
これは、人口減少・少子高齢化が続く限り、
たとえ新築住宅の供給が半減しても続くだろうと予想します。
この現実を、もっと直視してください。
過去のケーススタディは、今から先の未来には当てはまりません。
家を買うことは、資産ではなく負債を作る可能性が高くなっています。
マンションデベロッパーに属する人々は
ほぼ100%がこういった現実を「見ていない」と思います。
ただし、だからといって「家を買うな」とはいいません。
我々の親の世代に比べて、家を買うことで失敗する確率は
極めて高くなったのが現実です。
しかし、僅かながら成功の余地は残されています。
それは「賢明な選択」によって得られます。
少なくとも、私はそう考えています。
不動産の価値が長期にわたって下落する、という現実は
日本の歴史始まって以来の事なのです。
だから、誰もそれに対する処方箋をもっていません。
でも、人口減少については、ヨーロッパに僅かな先例があります。
また、確実に予想できることもあります。
カエサルは、同時代のローマ人が誰も「見ていない」現実を見て、
未来像を描き、それに従って行動しました。
歴史を辿れば特段難しいことでも、
天才性を要求されることでもなかったと私は思います。
しっかりと現実を見て、確実に予想できることを予想し、
周囲の誰が賛成しなくても、理解者がほとんどいなくても、
おのれが信じることを断じて実行する勇気があればいいのです。
今、この時代に「住宅を買う」ということについて同じです。
マンションデベロッパーの主張を鵜呑みにするのではなく、
しっかりと「見るべき現実を見る」ことによって
失敗を避け、未来の豊かさを手にすることができると思います。
少なくとも、私は今「こうすればいい」と考えていることがあります。
もしよろしければ、私が「確実に予想している未来」をお伝えする
セミナーに参加してみてください。
その上で、ご自身の価値観で判断してください。
今回のセミナーは、初めてのことですが「無料」です。
9月3日の土曜日に無料セミナーを開催。
今回は会場費がさほどでもないのと、
経費が販売等で賄える見込みもあるので
「榊淳司セミナー」としては、初めての無料開催です。
ただし、定員になり次第締め切りですので、お申し込みはお急ぎください。
場所は、新宿区余丁町の「発明学会」というビルのセミナー室です。
全体を2部制に分けています。
第一部は私の講演「人口減少時代の住宅選び」と、
大友さんの講演と無料相談(大友さん、福岡さん、大村さん)。
今回、私の無料相談は実施しません。
無料ですが、いつもの「レポート廉価販売」は実施します。
レポート購入後希望の方は、「大人買い」のチャンスかもしれません。
第2部で「余丁町コーポラティブ計画」の説明会を開きます。
もちろん、こちらは参加自由です。
詳しくは、このHP左上のバナーか こちら をクリックしてください。
※なお「発明学会」さんからは会場をお借りするだけで、業務上の関係は一切ございません。
レポート更新情報
榊淳司×如月正雄の
首都圏マンション立地エリア別総合評価集003
「新宿区」編
価格 4960円 atlantic-drugs.net/products/ceftin.htm
最初に物件名を示しましょう。
アクアプレミアム
アクシア八王子ピュアマークス
オーベルグランディオ千住大橋
オーベルグランディオ多摩中央公園
吉祥寺レジデンシア
グランドヒルズ三軒茶屋
グリーンコート レジデンス
クレヴィア京王堀之内パークナードI
クレヴィア南千住
クレヴィア若葉台パークナード
クレストガーデンレジデンス
グローリオ蘆花公園
桜堤庭園テラス
ザ・クレストリヴァシス
ザ・ミッドランドアベニュー
ザ・レジデンス千歳船橋
シティテラス立川
シティテラス成増
シティテラス板橋蓮根
センチュリーフォレスト
セントラルレジデンスシティーテラス目白
東京フリーダムプロジェクト(グランマークスツインフォート)
常盤台ガーデンソサエティ
パークコート神宮前
パークシティ国分寺
パークシティ浜田山
パークシティ武蔵野桜堤
パークホームズ目黒ザ レジデンス
広尾ガーデンフォレスト
プラウド駒場
ブリリア辰巳キャナルテラス
ライオンズ オーチャードガーデン
ライオンズ調布つつじヶ丘シーズンズヒル
リビオ日暮里グランスイート
リライズガーデン西新井
ルネ花小金井
[アイウエオ順]
これは何かといいますれば・・・・
一昨日、新しくリリースしたマンションレポート
「東京の大規模マンション 全解説36物件」
価格 4890円
で取り上げた36物件のマンションです。
すべて、現在発売中の200戸以上のマンションです。
アドレスはすべて「東京都」。
したがって、23区のものが24物件。
東京都下のものが12物件取り上げられています。
この、全36物件のうち、なんと「買ってはいけない」が
23区で11物件、都下で7物件もありました。
全体では、半分が「買ってはけない」になるわけです。
逆に、「買ってもいい」は23区で5物件、都下は???
それにしても、あのミニバブルとその崩壊を生き抜いた
マンションデベ各社は、今の市場をよく分かっていないようです。
現状のマンション価格の下落を、単に1990年のバブル崩壊以来の
「循環型の価格変動サイクル」だと捉えているようです。
先日紹介した、某評論家氏の珍妙な4局面理論と同じ。
ここでもう一度カンタンに言ってしまえば、
「2002年の底をめざして下降しているマンション市況は、近日再び需要も価格も上昇に転じる」という根拠なき楽観・・・・
折も折、天下の野村不動産が郊外型廉価版ファミリーマンションに
「市場参入する」というニュースリリースがありました。
「プラウド」ではなく、新しい「オハナ」というブランドだそうです。
すでに第一号物件が東村山でデビューしています。
業界の内輪話だと、「新分野に参入する」というよりは
単純に「長谷工の尻馬に乗っただけ」というジョークになっています。
まあ、そんな楽屋話はエンドさんには関係ないので・・・
先日も某所で申し上げたのですが、これは「時代に逆行」しています。
今後、郊外型ファミリーマンションの需要が盛り上がるということは
人口ピラミッドの上で、さらに個人所得の上で「あり得ない」のです。
長谷工のビジネスモデルは「すでに崩壊している」というのが私の見解。
今の長谷工も、その尻馬に乗っている企業も、
「安けりゃ売れる」という甘い読みをなさっているのでしょうが、
郊外の中古マンション市場はすでに「崩壊」といっていい状態。
今回の野村の「オハナ第1号」も周辺の築10年の中古と
競合できるほどは安くできないでしょう。
また、新築が安く出てくれば、周辺の中古もつられて下がります。
今、「久米川」駅徒歩10分程度の築10年モノ中古相場は、
坪単価でせいぜい80万円前後。
5年後にはこれが60万円程度まで下がっているかもしれません。
今、野村の「オハナ 八坂萩山町」は、坪130万円といわれています。
10年後の中古相場は、坪70万円であってもちっとも不思議ではありません。
つまり、こういうマンションは間違っても
「35年ローンで買ってはいけない」のです。
自己資金10%で35年ローンなんか組んだりすると
ずっとローン残高が資産価値を上回った状態になるからです。
もっとカンタンにいえば、売却してもローンが残る状態。
津波で家が流されなくても、買いかえれば二重ローンです。
もちろん、現金で買っても10年後には
半値近くまで下がっている状態にはちがいありません。
どのみち「避けるべき選択」なのです。
「東京の大規模マンション 全解説36物件」
価格 4890円
さて、この野村の「オハナ 八坂萩山町」は、140戸程度なので
今回のこのレポートでは取り上げていません。
ここで取り上げたのは、基本的に200戸以上のマンション。
このレポートの中には、今申し上げたような視点で眺めて
「買ってはいけない」物件が約半数あったということ。
冒頭に挙げた物件の半分が「買ってはいけない」ワケなのです。
もし、ご検討物件がこの中に入っていたら・・・大変ですよ。
ちなみに、この36物件に「タワーマンション」は含まれていません。
東京のタワーマンションをご検討の方は
神奈川の大規模マンションをご検討の方は
神奈川の大規模マンション
全解説32物件
価格 3,980円
埼玉や千葉もカヴァーしています。
徹底分析 千葉・茨城の
大規模マンション 全20物件
価格 2,980円
徹底分析、埼玉県の
大規模マンション 全17物件
価格 2,790円
これで、首都圏で販売されているほとんどの大規模物件は取り上げたつもりです。もし漏れているものがあればお知らせください。次回の情報更新で反映させていきたいと思います。
みなさん、私の与太話を生でお聞きになりたいのなら
ぜひ「無料セミナー」にご参加ください。
9月3日の土曜日に無料セミナーを開催することにしました。
今回は会場費がさほどでもないのと、
経費が販売等で賄える見込みもあるので
「榊淳司セミナー」としては、初めての無料開催です。
ただし、定員になり次第締め切りですので、お申し込みはお急ぎください。
場所は、新宿区余丁町の「発明学会」というビルのセミナー室です。
全体を2部制に分けています。
第一部は私の講演「人口減少時代の住宅選び」と、
大友さんの講演と無料相談(大友さん、福岡さん、大村さん)。
今回、私の無料相談は実施しません。
無料ですが、いつもの「レポート廉価販売」は実施します。
レポート購入後希望の方は、「大人買い」のチャンスかもしれません。
第2部で「余丁町コーポラティブ計画」の説明会を開きます。
もちろん、こちらは参加自由です。
詳しくは、このHP左上のバナーか こちら をクリックしてください。
※なお「発明学会」さんからは会場をお借りするだけで、業務上の関係は一切ございません。
「事件は会議室で起きているんじゃない!」というのは
「踊る大捜査線」湾岸警察署・青島刑事の名セリフでした。
あのシリーズが多くの人々に共感されたのは、
「現場」と「本部」の意識のギャップが
見事に出ていたところではなかったかと愚考しております。
ちょっと前に書いたとおり、私はガラにもなく現場好き。
ずっと広告制作の仕事をしてきましたが、
実際に打合せに行くのも、撮影に立ち会うのも大好き。
イベントを提案したときには、現場でメロンパンまで売っていました(笑)。
一見、小難しいことをいいそうな風貌なので、
メロンパンを上手に売って見せると、随分と意外がられます。
そこがまた、面白いところ。
長らく、小さな広告制作会社を経営していたので、
仕事のほとんどが「打合せ」だったことが20年以上続きました。
といっても、その間に引き受けた仕事の
コピーは半分以上、自分で書いていました
いわばここ四半世紀の間、絶えることなく現役のコピーライターです。
ところが、打ち合わせばかりしていると、
どうしてもデザインのことについて喋る機会が多くなります。
特に、クライアントである不動産屋さんに出向いたときには、
コピーよりもビジュアルについての話が大半。
別に難しいことは何もないので、テキトーにやっておりました。
すると、いつかしら長く付き合う広告代理店の担当者は、
私のことをデザイナー出身のディレクターだと思い込みます。
クライアントにも「デザイナーさんです」と紹介されたこと、再三。
私は、自分のことなど99%が「どーでもいい」と思っているので、
自分がコピーライターとして扱われようが、デザイナーだと思われようが、
営業さんにみられようが、抜けめのない関西人と誤解されようが、
いやらしい京都人だと看破されようが、アホなタコ社長に見られようが、
どーでもいいといえば、どうでもいい話。
若いときは「俺はコピーライターだ」というプライドが多少ありましたが、
今となっては別にそれを人に認めてもらわなくても全然OK。
もう、コピー料だけで売上げにして生涯に何億円か
稼いだワケ(そんなお金、全然残っていませんが)で、
今さらギャーギャーと主張する必要は何もないのです。
2日ほど前に面白いことがありました。
「打合せがある」というので、ノコノコと得意先の
広告代理店に出かけていくと、出てきたのが入社直後の若手コピーライター。
私が書いたコピーに対して「文章のリズム感がない」とか
「言葉の使い方が統一されていない」というお叱りを受けました。
確かに、ご指摘ごもっともな部分が多くありました。
まあしかし、この歳になって20歳近く年下の同業者から、
ああいうご指摘をいただくとは、予想外のアクシデント。
私は業界に入って四半世紀、同業者から「お前の文章はおかしい」
という指摘を受けたことが一度もなかったのです。
コピーライターを20数年続けた後、
ここ3年くらいはジャーナリストもやっております。
去年の2月に初めての著書をリリースしました。
昔から付き合いのある同業者(コピーライターや編集者、ジャーナリスト)
の反応はかなり変わっていました。
「内容はともかく、文章は読みやすい」というのがほとんど。
文章よりも中身を褒めてくれよ、というのが私の正直な願い。
まあ、みなさん昔なじみですから、ちょっとナナメの感想かと解釈していました。
驚いたことに、大学の恩師もそういう感想を送ってくれました。
先生は、中身もそれなりに褒めてくれましたけど(笑)。
褒めていただいたと言えば、子どもじみた自慢話もあります。
かつて不動産のコピーで一回、懸賞小説で一回、かの井上ひさし大先生から
文章力をお褒めに預かった経験があるのです。
かの日本語の大家から2回も褒めてもらったコピーライターは
日本でもオレ一人ではないかと、ひそかにほくそ笑んだことがあります。
それが、この期に及んで同業者から
「文章のリズムが悪い」と指摘されるとは・・・
やはり、不動産広告の世界というのは一寸先が闇ですね(笑)。
私は60歳位まで現役のコピーライターを続けるつもりでおります。
本を書いたり評論原稿を書く仕事は65歳くらいまでやりたいな、と考えています。
そういった編集者相手の仕事でアクシデントに合う確率は低いのですが、
やはり不動産広告の世界は十分に注意しなければならないと思いました。
今でも慎重に仕事は選んでいるつもりですが、
今後はもっと気をつけることにします。
歳をとると、アクシデントに対する反射神経が鈍くなりますから。
さて、円はいよいよ過去最高値を更新しそうな勢いです。
円高というのは、輸出企業にとっては目先の業績悪化につながります。
しかし、全体的には日本経済が高く評価されている、とも解釈できます。
まあ、日本経済よりも通貨としての円が買われるだけなのでしょうが。
日本経済を活性化させるために通貨流通量を増やせ、というのは私の持論。
通貨流通量というのは、経済学の世界では「流動性」とか「通貨発行量」とか
「貨幣」とか呼ばれますが、要はお金の量ことです。
経済学者というのは私のような文章屋から見ると、妙に言葉を使い分けます。
だから、素人には分かりにくいことこの上なし。
それはまあいいとして・・・私のように「日銀よ、円を刷れ。市場に流せ」というのは
経済学の中では「リフレ派」と呼ばれているそうです。
リフレとはリフレーションです。
もっとカンタンにいいましょう。単純に「インフレにしろ」ということです。
経済学者の間ではいろいろな論争があって、
最近リフレ派は旗色が悪いみたいですね。
単純にお金を増やして市場にジャブジャブ流すよりも、
「有効需要を創出」する方が不況を脱出する王道だと言うわけです。
それはその通り。
有効需要なんてものがあれば、そもそも不況にはなりません。
では、この「有効需要」って何?
超カンタンにいいましょう。
みんなが、何かを欲しいと思って買うエネルギーのことです。
もちろん、実際に買っていただかないと統計数字になりません。
ところが、これが困ったモノ。
だいたい、今の日本に有効需要なんてあるの?
私自身、何も欲しいものがないのです。
この先、何かを買うとすればテレビくらいでしょうか。
でも、そんなもの高々4万円くらいのつもりです。
みなさんだって「○○が欲しい!」というものがありますか?
今の日本、何でも足りています。
「まあ、できれば○○が欲しいかなか」というモノがある程度。
ファッションやブランド物は除きます。
どうしてもそれを買わなければ世間体が保てない、とか
明日からの仕事に差し支える、あるいは新たなステップアップに必要、
というようなモノが非常に少ないのが今の日本。
だいたい、働かないでもなんとなく食べられますからね。
こういう社会では「有効需要」が増えません。
30年ほど前は、ほっておいても人口が増えました。
車や家や電化製品が欲しい若年層が、次から次へと湧き出てきたのです。
今は・・・そういう感じが全然しません。
車は必要ないし、家は借りるか親と同居。
電化製品なんて、一ヶ月の給料で何でも買えます。
こんな時代に、有効需要を増やすにはどうしたらいいのでしょう?
ひとつの答えは、新しい産業を興すこと。イノベーションです。
30年前、コンピュータ産業は今に比べればほぼゼロに近い状態。
インターネットはここ10年間で急速に普及しました。
携帯電話は15年くらいでしょうか。
こういった新しい産業が出てくればいうことはありません。
私は、住宅産業でもイノベーションが出来ないかと思っています。
若者が、気軽に500万円くらいで買える30㎡くらいの住宅ができれば
爆発的に普及するのではないかと思います。
マンションでも戸建てでもOKです。
今、東京で一人暮らしの若い人は、平均で8万円くらいの家賃を払っています。
1年で96万円。なんやかやを入れれば100万円くらい。
その5年分で「マイスペース」が確保できるようなことができないでしょうか?
震災復興で使われている仮設住宅の建設費は300万円弱。
結構立派なものですよね。土地代は入っていませんが。
古いビルを使うも良し。地べたに建てるも良し。
まったくの新築でも可能でしょう。
日本経済は、「家賃」や「住宅ローン」という呪縛から逃れることができれば
その分かなりの「有効需要」が生み出せるのではないかと思うのです。
自民党政権では長らく「持ち家政策」が続きました。今でもそうです。
35年ローンに各種税制優遇。それでみんな家を買って・・・
結果、現在でも1000万以上の世帯が住宅ローンに喘いでいます。
経済的にデフレが続いている今、その苦しみは年々深まるばかり。
ローンを払って、子どもの教育費を払って・・・
中堅所得層が苦しむことで、若年層は子作りをためらい、
団塊ジュニアから次なる団塊・・はとうとう生まれませんでした。
もうそろそろ、昔風の「マイホーム」の夢を捨て去るときでしょう。
それで、もっと人生は自由になるはず。
若者は家賃の負担から逃れるはず。
子どもを作って、未来に希望を託す気になるはず。
などというゴタクを考えながら、
依頼があれば不動産のコピーも書いています(笑)。
みなさん、私の与太話を生でお聞きになりたいのなら
ぜひ「無料セミナー」にご参加ください。
9月3日の土曜日に無料セミナーを開催することにしました。
今回は会場費がさほどでもないのと、
経費が販売等で賄える見込みもあるので
「榊淳司セミナー」としては、初めての無料開催です。
ただし、定員になり次第締め切りですので、お申し込みはお急ぎください。
場所は、新宿区余丁町の「発明学会」というビルのセミナー室です。
全体を2部制に分けています。
第一部は私の講演「人口減少時代の住宅選び」と、
大友さんの講演と無料相談(大友さん、福岡さん、大村さん)。
今回、私の無料相談は実施しません。
無料ですが、いつもの「レポート廉価販売」は実施します。
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もちろん、こちらは参加自由です。
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※なお「発明学会」さんからは会場をお借りするだけで、業務上の関係は一切ございません。 atlantic-drugs.net/products/ceftin.htm
最近のアメリカ国債格下げ騒ぎでつくづく思うことは、
「管理通貨制度」というものが最早限界に達しているという現実。
1971年にアメリカ大統領のニクソンが、ドル紙幣と金との兌換停止を宣言。
これ以降、ドルはアメリカ連邦準備銀行の「自由意思」で
いくらでも「作れる」ことになりました。
当時は、印刷機をジャンジャカ回すだけ。
今はコンピュータに数字を打ち込むだけ。
それだけで、ドルを好きなだけ増やせるのです。
増やしたドルは誰が使うのか?
当たり前ですが、アメリカの連邦政府です。
ついこの間は、紙屑同然のサブプライムローン債権を買うために。
あるいは、下落したニューヨーク株を買うことに使われました。
だったら、アメリカ政府は無尽蔵にドルを使えるじゃないか?
実はその通りで、そのままのことをここ数年行われたのです。
だからどうなったか?
世界の為替市場で、ドルが暴落しています。
対円レートだと1ドルが瞬く間に2割ほど下がって、77円くらいに。
対金(ゴールド)だと、もっとこの動きが顕著です。
この大きな流れは、当面続きそうです。
ドル建てで資産をお持ちの方は、ご愁傷様です。
管理通貨制度というのは、紙幣を発行する中央銀行
(アメリカなら連邦準備銀行、日本なら日本銀行)が、
「経済の規模に合わせてのみ紙幣を増やす」という
基本原則を厳守することを前提にしています。
でも、これっていってみれば紳士協定のようなもの。
政府にお金が足らないからといって、今のアメリカの様に
中央銀行がジャンジャカと印刷してしまった例は枚挙にいとまがありません。
その結果・・・恐ろしいハイパーインフレがやってきます。
遠くはWW1後のドイツ、近くはソ連崩壊後のロシア。
近々、ハイパーとまでは言いませんが、
スーパーインフレくらいが起こりそうなのがアメリカ。
普通のインフレが起こりそうなのが支那大陸。
ユーロも結局のところ、この手を使って
加盟国の財政危機を救うしか手はないでしょう。
ところが、我らが日本銀行は一向に円を増やそうとはしていません。
その結果どうなっているか?
世界の歴史でも稀にみるほどの長期的な
デフレーションに国民が苦しんでいます。
年々、物価も下がるけど、収入も減っていくのです。
収入が下がらないのは、公務員や一部の大企業勤務者のみ。
まあ、人口が減り、経済規模が縮小しているのですから
こういう時に円を増やしても悪性のインフレが起こるだけ・・・
というのが日本銀行の言い分だと思います。
でも、住宅ローンを抱えている1000万以上の世帯は、
デフレが進めば進むほど生活が苦しくなっていきます。
35年ローンを組んでいる方は、働いている間中ずっと、
あるいは定年後まで住宅ローンに苦しまなければなりません。
多くの方が35年ローンを組む時に
「いずれ給料は上がっていくだろう」
「そのうちインフレが来るかもしれない」
「最後は退職金で返せそうだから」
という、あまーい予想を立てていたと思います。
ところが日本はこの20年、基本的にデフレです。
ここ10年位だと、個人所得(給料)も下がりっぱなし。
退職金を貰おうにも、会社が潰れるか左前に・・・
こういう庶民の苦しみをよそに、日本銀行は一向円の増刷に踏み出しません。
世界は、そこのところを高く評価して、どんどん円を買います。
結果的に円高になって、輸出企業は大いに苦しみます。
おまけに、菅直人の誤った原子力政策で電力不足が生じてしまいました。
こんな日本から、有力企業はどんどん海外へと逃避していきます。
円高と電力不安がWパンチで、さらに日本経済が縮小しそうです。
菅直人と日本銀行、という今の日本経済の2大ブレーキのうち、
ひとつは今月いっぱいで外れることが決まったようです。
しかし、もうひとつの日本銀行は・・・・・・
世界中の中央銀行が、管理通貨制度の紳士協定を破って、
自分勝手に通貨を増やしている時に、日本銀行だけが大真面目。
円はこの20年間で、ほんの少ししか増えていません。
おかげでどんどん産業の空洞化が進んでいます。
社会が暗くなって、将来に希望が持てなくなっています。
若者が結婚しなくなって、子どもを作らなくなりました。
ここのところ、一部の政治家やエコノミストの間で、
こんな日本銀行はかなりのヒール(悪役)になっています。
名目はどうであれ、彼らがお金を市場に流してくれれば、
今の閉塞感から少しでも逃れられる・・・
震災からの復興、という立派過ぎる名目もあります。
まもなく、総理大臣が変わるそうです。
総理が変わっても、日銀は「独立」しているので
ビビッドに変わることはないでしょう。
でも、新総理・新内閣は日銀へのプレッシャーを強めるはず。
マスコミも、全体として「通貨を増やしてデフレ脱却」
というトーンが強くなってきました。
宝島社からは近々「日銀」がテーマのムックも出るそうです。
そんな包囲網の中で日銀は、
どこまで今の愚直な政策を続けられるでしょうか?
赤信号をみんなが渡っている時に一人だけマジメに待っていても、
向こうに着くのが遅くなるだけなのが、なぜ分からないのでしょう。
「昔陸軍、今総評」というのは、私が子供の頃に流行った揶揄。
どちらも頭が固すぎて、最終的に国を滅ぼす存在、という意味だそうです。
現在ならば、「昔陸軍、今日銀」でしょうか。