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※順不同・敬称略で掲載しています。

世間の学校は夏休みのようです。
ウチには小中高のガキが一匹ずついるので、
これが3匹揃っているとウルサイことこの上ありません。
子どもたちを見ていると自分の学校時代のことを思い出します。
私は両親から「勉強しろ」とか「成績を上げろ」、
「宿題はやったのか」という類のことをほとんどいわれた記憶がありません。
そんなことより、「学校(先生)がウチに文句を言いにくるようなことをするな」
とか「親が学校に呼び出されるようなことはするな」
というのが彼らの本音だったのでしょう。
勉強や成績、進学というのは「3の次」くらいでした。
このブログに何度か登場する父親は、私ら兄弟が勉強なんかしていなくても
基本的に「ワシの子やったらもっとアタマがエエはずや」というスタンス。
彼は私以上に不器用な人間でしたから、時々それを口に出します。
すると、それを聞いた母親がいきり立つ、という構図。
「この子らができひんのはアタシがアホやからというんですか!」
と得意のヒステリーをおっぱじめて、家の中はテンヤワンヤ。
私はアレが大嫌いで、できる限り「見ざる、聞かざる」に徹していました。
今でも思い出すと、何かとても不愉快で落ち着かない気分になります。
なぜああいったことにあれだけのエネルギーを使えるのか、理解に苦しみます。
あのヒステリーの1時間分を発電に振り向けると、
当時のわが家の一日分の電気が賄えたのではないでしょうか(笑)。
その母親、今は81歳になって京都でひとり暮らしをしております。
私には姉と妹がいて、それぞれ京都の近県に住んでいるので
それなりに顔を出しているかというと、さに非ず。
二人とも、「敬して遠ざく」というスタンスをとっている模様。
なぜかというと、近づくとウルサイのです。
「・・・をしなあかん」「・・・をしたらあかん」という
「あかん」話を山ほど聞かされるのでウンザリします。
それも、中身の99%がどうでもいいか、間違った内容。
姉の子の一人は京都の某大学の経済学部に学んでいます。
彼は時々小遣いをもらうのが目的でばあちゃんを訪ねるそうです。
すると・・・小遣いは貰えるそうですが、
「あんた、経済学部やったらサミュエルソンの本はちゃんと読んだんか?」から始まって、さんざんピントはずれの説教を聞かされるはめになります。
彼女は京大近くの古本屋に嫁いで30年以上も手伝ってきたので、
有名な経済学者の名前くらいはひとつふたつ覚えているのです。
でも、それらはほぼ30年前の知識で、今ではピントがズレズレ。
それでも、そのわずかばかりの知識をテコに、
現役大学生にして優25個という出来のよい孫に対して
まるで自分が学者であるかの如く自信満々の説教をするのです。
傍で見ていると、ただのアホでウルサイおばはんの説教ですが
実際に聞かされている方は溜まりません。
これは、ほぼ誰に対してもそうです。
彼女は「自分が上手に出られる」と考えた人間すべてに対して
ほんの僅かの拙い知識をテコに説教を始めます。
私も今では母親と数年に一度しか会いませんが、
その時に聞かされる話の半分以上は「説教」です。
まだ若い頃・・・といっても私が30歳くらいの頃ですが、
しみじみと母親を諭したことがあります。
「あんな、オカン。よう聞きや。これは息子やさかい言うんやで。オカンはな、そうやって誰にでもエラそうに説教するやろ。あれはヤメた方がええで。何でかいうたらな、オカンはなーんもエラいことなんかないからや。アンタはな、お父さんと一緒になって3人の子ども産んで、育ててきただけの、ただのオバハンやで。学歴もないし、本かてそんな読んでへん。商売を成功させたわけでもあらへん。ただのそのへんのオバハンやろ。そのオバハンがええ大人を相手にエラそうにああせい、こうせいゆうたかって、誰が聞くと思う? よう考えてみい。誰かアンタの説教聞いて、ああ、コレはええ話聞かせてもろた、ゆうてその通りしたのがおるか? おらへんやろ。 百歩ゆずろか。アンタなあ、何年ワシの母親やってんの。ワシもう30やで。30年もワシの母親やってきたら、ようわかるやろ。ワシが中学くらいからこっち、アンタのいうことを素直に聞いたことがあるか? あらへんやろ。多分、1回もあらへんはずや。ワシはなあ、アンタの言う通りだけは絶対にせんとこと思てきたんや。何でもかんでもアンタのいう通りしてたら、それはそれはつまらん人間になってたと思うで。今のワシがあるのは、親の言う通りにせえへんかったからやねん。それで正解やったと最近つくづく思うわ。せやけど、アンタはもう十何年も、自分のいうことを何もワシに聞いてもらえんかったのに、なんで今でもおんなじことしてんの? ワシに説教しても100%ムダやねんで。いつもゆうとるやろ。何か聞きたいことがあったらこっちから聞くさかい、そっちからああやこうやいわんでもええて」
これを聞いた我が母親はどうしたと思いますか?
それはもう、ご想像の通りです。
目を剥いて烈火のごとく怒りました。
「アンタこそ30年しか生きてへんのに何をエラそうなこというねん。あたしはなあ、3人の子ども育てて、60年以上も生きてきたんや。アンタらにはいわなあかんことがいっぱいあんのんや!」
結局、この作戦は100%失敗に終わったのです。
私はかなり理路整然と、分かりやすく説得したつもりなのですが・・・
その後、私は母親に現実を悟らせることを完全に諦めました。
会えばいつもの通り「・・せなあかん・・・したらあかん」話をされます。
テキトーに聞き流しながら、時に反撃に転じます。
「あいかわらずウルサイおばはんやなあ。まあええけど、ええ加減な所で、はよ死んでや。長生きしたかて、もう世間にやることないやろ?」
3人の子どもはほぼ完全に自立していて、
母からの援助は物心両面含めて、まったく必要ではない状態。
それでも、これを聞くと、やはり母は怒ります。
「アンタにはよ死ね、いわれて死ねるかいな。このまま120まで生きるさかい、覚えときや」
「ああ、わかったわかった。ほな、120でも200でも生きてもええさかいな、死ぬときだけはポックリいってや。頼むで」
「あたしかてなー、行くときはポックリ行きたいわ! そんなこと・・・いわれんかてアタシが一番に考えてるわ! 120まで生きてポックリ行くさかい、よう見とき!」
母親に120まで生きられても、こっちはもう生きていない思いますけどね。
ただ、あの調子だとあと10年位は誰彼かまわず説教してそうです。
本当にあの調子で120まで生きたら、それはそれで立派ですが。
昨日ツイッターでも書いたのですが、私は今、
東京アドレスの大規模マンションを片っ端から調べ上げて
それぞれについてのコメントを書く作業をしています。
来週あたりに「東京の大規模マンション 全解説」なんていう
レポートにしてみなさんにリリースする予定。
そこで鮮烈に得た感想は「マンションの価格が下がっている」ということ。
それはもう、ビビッドに下がっています。
前回のマンション市場の底値は2002年と言われていますが、
今まさにそのレベルをめざして猛烈に下がっています。
多分、あと1年位で大まかには2002年レベルに達するでしょう。
なぜ下がっているかというと、マンションデベが
「売れる価格」まで調整しているからに他なりません。
もちろん、用地の買収額が下がったことも大きいでしょう
しかし、それでも飛ぶように売れているワケではありません。
実際、後から考えれば「底」であった2002年や2003年の時も、
それほど好調に売れたという記憶はありません。
そして、今回・・・この「底」が割れるかもしれません。
というのは、2004年頃からミニバブルが始まって
マンション価格は異様に高騰するのですが、それには理由がありました。
ひとつは、外資系のファンドが日本の不動産を買い漁ったこと。
次に便乗した国内ファンドと不動産屋が狂騒したこと。
さらに、団塊ジュニアの最需要期と重なったこともあります。
今回は、そういった理由は今のところ何もありません。
支那人たちが日本の不動産を買い漁りくるかと予想しましたが、
この放射能騒ぎですっかり逃げてしまいました(笑)。
団塊ジュニアの最後尾は今38歳で、すでに旬を過ぎています。
ということは、マンション市場が「盛り上がる」要因は
今のところ何もないわけです。
先日、某評論家氏が「4局面理論」なる珍妙な説を
唱えていることを紹介しましたが、
次の「マンションブーム」が来る兆しはほとんど感じません。
ちょっとだけあるとすれば、昨年前半までに見られた一部デベの
城南エリアにおける異様な高値仕入れと、震災の影響による山の手人気で、
目黒や世田谷あたりの新規物件がやや値を上げそうなこと。
でも、全体から見ればそれも一部です。
郊外型の大規模マンションは以前よりもかなり安くなったにもかかわらず、
決して好調に販売が進んでいるとは言えません。
前述の通り、「買う人」が激減しているわけですから、それも仕方ないこと。
したがって2002年の底水準で止まらず、さらに安くなる可能性もあるのです。
それでも、私としては「買い時ですよ」というつもりはありません。
というのは「買ってはいけない」根拠がありすぎるからです。
猛烈に値を下げている大規模マンションは郊外に多いのですが、
そのほとんどは長谷工が主導しているプロジェクトです。
長谷工はゼネコン業界の中でもマンション建設における
「価格競争力」が格段に強いと言われています。
日本一の実績と、現在でもナンバー1の受注力をもっているので
資材調達や現場のノウハウが他を凌駕しているのでしょう。
その実力については、私も十分に認めます。
但し、その反面「くだらないマンション」を作りすぎています。
裁判になっている「オーシャンステイツ湘南平塚」なんか、その典型。
今回も、「オイオイ、そこまでやるのかよー」と
言いたくなる大規模マンションがいくつかありました。
まあ、20年前ならそういうマンションを買ったとしても、
他に選択肢もないので「仕方ないか」というしかありませんでした。
でも、今は完全に状況が異なっています。
何度も言うように、今や人口減少の時代に突入しています。
昨日のニュースで、人口の自然減が過去最大に達したと報道されていました。
今後、その幅は徐々に拡大していくでしょう。
例えば、30年後には今より20%も減って1億人を下回ると予想されています。
35年後には9400万人まで減ります。
それは1960年の水準です。
これはもう、東京には「郊外」も「ニュータウン」も必要のない水準。
住みたい人なら、誰でも23区内に住居を確保できるはずです。
お分かりでしょうか。
今、郊外のマンションを35年ローンで買ったとすると、
35年後に残るものは、廃墟同然の老朽建築物になる可能性が濃厚なのです。
このまま人口減が進めば、それはほぼ「必然」になりそうです。
行政も、企業も、そのことについて真正面から向き合わねばなりません。
ニュータウンや郊外における住宅地の開発は直ちに止めるべきでしょう。
廃墟予備軍をせっせと作ることは、犯罪に等しい行為ですから。
そして、ニュータウンは如何にして縮小して
存続させるかということを基本に考えるべきです。
無闇やたらと郊外やニュータウン近辺に大規模マンションを開発して、
35年ローンで中堅所得者に販売することは、
将来の不幸の種を大量にまき散らしているに等しい行為なのです。
UR(都市再生機構)は、その名の通り「再生」を本業として
「開発」は厳に控えるべきでしょう。現実は違うようですが。
何よりも、エンドユーザーのみなさんが、
そういうマンションを買わなければよいと私は思います。
「3年前に比べて000万円も安い」などと喜んではいけません。
10年後は今の半額。20年後はその半分。30年後は値がつきません。
そんなマンションを35年ローンとなけなしの自己資金で買うと
一生そこに閉じ込められることになるのです。
もし、どうしても新築マンションを所有したいのなら、
せめて23区内になさるべきでしょう。
本当のことを言うと、山手線の内側です。
もう3年以上も同じことを言い続けてきました。
でも、現実の世界はちっとも変わらないばかりか、
ますます悪くなってきているようにも思えます。
人口は着実に減っているのに、
「くだらないマンション」は確実に増えています。
日本の政治や経済と同じで、閉塞感は日々深まっていますね。
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この間、私のオフィスにやってきた来訪者は、実に興味深かったですね。
ちょっと一言では言い表せませんが、
強いて言うならば「大東亜戦争オタク」。
「第一次ソロモン海戦の指揮官は田中提督でしたっけ?」
と私が、聞くと・・・・
「いいえ、あれは昭和17年の8月8日、ガダルカナル沖に集結したアメリカ艦船を夜襲すべくラバウル沖を出港した・・・・」
と、空で解説が始まり「指揮官は三川中将だよ」と正確に教えてくれたのです。
このお方・・・よく聞くとただのマニアではありません。
年に2回、九段会館で開かれていた「帝国陸海軍軍樂隊大演奏会・軍装会」で
帝国陸軍中佐の軍服を着て、軍装隊の指揮を取っていたそうな。
敬礼の仕方も随分とサマになっています。
それだけではありません。
大変手先が器用で、模型作りの名人。
「○○海軍中尉、零式戦闘機52型を操縦し、三浦半島上空で米空軍P51と空戦の模様」
などという実戦記録を基にジオラマをお作りになるそうです。
もちろん、当の○○元中尉の要請です。
そして、塗装や兵装はもちろん、部隊標識までリアルに再現。
大きな透明アクリルの箱の中にワイヤーで吊るして、
当時の状況をそのままに模型ににして見せるのです。
「おお、これこそ我が青春の瞬間じゃ」と、○○元中尉殿は大喜び。
この御仁、年齢はちょうど60歳。
私よりもひと回りほど年上ですが、もちろん戦後生まれ。
学生時代は70年安保と学園紛争で盛り上がっていただろうに、
よくまあ大東亜戦争オタクを貫かれたものと大いに感心。
実は昨日の深夜、GyaOで「男たちの大和」を見てしまいました。
gyao.yahoo.co.jp/player/00867/v00230/v1000000000000001192/
ああいうのを観ると、泣けてしまいます。
あの時代の多くの立派な男たちが、国を守るために死んでいきました。
幾多の女性たちも、戦いに巻き込まれて殺されました。
結局、戦争には負けて日本はとても惨めな状態に陥りました。
でも、彼らの犠牲は決して無駄にはならなかったと思います。
その証拠が、今の日本の平和と繁栄ではないでしょうか。
しかし、失ったものも数多くあります。
領土などは、仕方がないと諦めがつきます。
しかし、あの大和の男たちが持っていた日本人としての
尊い「精神」はどこへ行ったのでしょう?
そのすべてがなくなってしまったとは思いません。
この震災で、多くの日本人は強靭な精神力を発揮しました。
自分のためではなく、他の人のために、あるいは公のために、
何かをなそうという気持ちを持った方が多く現れました。
実に立派であり、尊敬すべきです。
でも、残念な輩もなんと多いことか。
一番分かりやすいのは、菅直人君。
そして、どういうわけは菅君の擁護を止めない朝日新聞。
何とも理解しがたい連中です。
先日は、まるで竹島が韓国領だと言わんばかりの報道をしておりました。
「胸糞が悪くなる」という表現が、下品ながらぴったりです。
そして、ここぞとばかりに騒いでいる反原発派。
この連中は大概のところ、つい半年前まで「CO2排出反対」を叫んでいたはず。
原発の代わりにLNGや石炭を燃やさねばならないことにはほっかむり。
このように無責任に「何でも反対」というのは、
昔の社会党時代からの連中の悪しき伝統みたいなもので、
それが今の民主党に濃厚に受け継がれているので始末に悪いのです。
一昨日は広島の原爆記念日。
明日が長崎。そして、ソ連が不法に満州に侵入した日。
平和を願うことは大切です。
でも、平和は願うだけでは維持できないのです。
多くの左巻きの方は、まるで日本に平和憲法があるから平和だと思っています。
これは実に大きな誤りです。
戦後66年。日本が一度も戦争に巻き込まれなかったのは
日米安全保障条約が機能しており、日本に米軍基地があるからです。
ご存じの通り米軍は世界最強であって、2位を寄せ付けません。
米軍基地と安保条約が存続し、アメリカが「日本を守る」
という意思を持っている限り日本は平和だと思います。
尖閣騒ぎの折、クリントン国務長官が安保条約の適用範囲に
「尖閣諸島が含まれる」と明言したことで、支那の活動は収まりました。
もし、あの発言が無かったら、今頃連中に占拠されていたでしょう。
なぜなら、フィリピンは米軍基地がなくなった途端に
南沙諸島の一部を支那軍に奪われてしまった例があるからです。
多くの日本人はノーテンキに構えていますが、
支那もロシアも韓国も北朝鮮も、日本から領土はもちろん、
カネも人も奪おうと虎視眈々と狙っているのです。
北は実際に多くの人をさらって行って、未だに返しません。
韓国は不当に竹島を占拠したまま自国領だと絶叫しています。
日本は、今からアメリカが守ってくれなくなった時のことを考えるべきです。
先日、アメリカはデフォルト寸前まで追い詰められました。
イラクやアフガンでの軍事作戦は、ハッキリ言って行き詰っています。
失業率は一向に回復しません。
このままでは、オバマ大統領は再選できないでしょう。
アメリカの国力は、経済面で衰えつつあるように思えます。
彼らが数年以内に安保条約の解釈を変えるとは思えませんが、
20年先、30年先のことは分かりません。
その時に備えて、日本は自力で国を守る力を養う必要があります。
もっとも必要なことは、自前の核を持つことだと思います。
通常戦力は小さくても、報復用の核兵器さえ持っていれば、
支那や半島、ロシアが下手に手を出してくることはないでしょう。
そして、核兵器を開発するためには原発の技術が必要なのです。
原発技術を維持発展させるのは、ただ目先の電力の都合だけではないのです。
戦略的に「国を守る」ために、原発は維持発展させるべきです。
この至って常識的な考えが、多くの日本人にとって受け入れられない、
という国民的精神構造こそが、あの戦争に負けたことによる
最大の喪失ではないかと思います。
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震災から約5か月がたって、不動産市場も
ようやく一定の方向が見えてきた感じがしますね。
ここのところメディア関係も落ち着いていたのですが、
最近販売された2つの雑誌を取り上げてみましょう。
「極上中古を探せ」というテーマの趣旨には大賛成。
バカ高い新築を無理して買う必要は何もないので、
賢く中古を選ぶのは大正解でしょう。
そういった意味で、これはかなり役立つ1冊だと思います。
リフォームについての細かなテクニックもいろいろ紹介されています。
ただ、いつもながらあまり実用性のないデータページが多すぎ。
「これだけ調べたのだ」という気持ちは分かりますが、
読者はどの程度それを参考にしているのでしょうか。
あと、なぜ「新築はダメ」なのかも明解に伝えるべきでしょうね。
ただただ「中古はいいぞ」と叫んでいる印象も受けました。
さて、中で一つ非常に興味深いモノを見つけました。
某評論家氏が展開する「4局面理論」なるもの。
いやあー、何ともユニークです。
これによると、まもなく「マンションブーム到来! などと報道され、価格が高騰」するそうじゃないですか! みなさん、今のうちに買っとかなければ・・・となります(笑)。
グラフの上がり具合も「06~07年の状態」の時よりも高いじゃないですか。
私が常々「ミニバブル」と呼んでいる、あの時よりも上がるのですか?
でもね、みなさん。この理論にはいろいろ不思議なことがあります。
まず、今は「回復期」にあたるそうで、
「分譲住宅の価格」が少し上がっているように表現されていますが、
実際のところそんなことはありません。
一部に上がっている所もありますが、本当に「一部」。
山の手の人気エリアだけに見られる現象です。
全体的には「局面A」の「消沈期」が続いています。
実は、マンション価格は今後少し上がるかもしれません。
でも「行き過ぎ」と呼べる状態になるかどうか怪しいもの。
だいたい、高ければ売れません。
ミニバブル期は、曲がりなりにも団塊ジュニアという
需要層の塊がありましたが、今はそんなものはほぼ無し。
外国資本が入ってくる気配もなし。
ミニバブル期に比べ、分譲住宅の需要層の絶対数は3割がた減っているはず。
だから「行き過ぎ」が起こる素地はないのです。
次に、この表では「賃貸の平均家賃相場」はなだらかな右肩上がり。
どの指標をもってこういう表現をされているのか知りませんが、
実際の賃貸相場ははっきりと下降しています。
したがって、今後分譲価格との「乖離」は起こりません。
はっきり言いましょう。
これは多分、経済学の初歩である「景気循環理論」を
分譲住宅価格の推移に置き換えただけのものです。
いつもの通り、カンタンにいってしまうと
「上がったものはいつかは下がり、下がったものはいつかは上がる」
という至極単純な理屈をちょっとお化粧してあてはめただけ。
今は「人口減少が止まらない状態」であり、
こういうノーテンキな理屈は適用できません。
つまり「下がったものは下がりっぱなしで上がらない」という
可能性が十分にあり得る時代なのです。
現に不動産以外の物価は全体的にそういう感じです。
そういった点で、この「4局面理論」はかなり「ユニーク」です。
さて、実は私が取材協力したムックも発売されています。
「別冊宝島1801 震災でわかった! 本当に危ない不動産」

こちらの出版社は業界に気兼ねする必要がないので
かなりはっきりとした論調でいろいろ指摘しています。
不動産市場よりも、「地震を避けるための情報」として
かなり有益だと感じました。
ご興味のある方は、ぜひお読みください。
さてさて、もうひと月ほど先の話なのですが、
9月3日の土曜日に無料セミナーを開催することにしました。
今回は会場費がさほどでもないのと、
経費が販売等で賄える見込みもあるので
「榊淳司セミナー」としては、初めての無料開催です。
ただし、定員になり次第締め切りですので、お申し込みはお急ぎください。
場所は、新宿区余丁町の「発明学会」というビルのセミナー室です。
全体を2部制に分けています。
第一部は私の講演「人口減少時代の住宅選び」と、
大友さんの講演と無料相談(大友さん、福岡さん、大村さん)。
今回、私の無料相談は実施しません。
無料ですが、いつもの「レポート廉価販売」は実施します。
レポート購入後希望の方は、「大人買い」のチャンスかもしれません。
第2部で「余丁町コーポラティブ計画」の説明会を開きます。
もちろん、こちらは参加自由です。
詳しくは、このHP左上のバナーか こちら をクリックしてください。
※なお「発明学会」さんからは会場をお借りするだけで、業務上の関係は一切ございません。
2年半前、私は雇っていた人にみんな辞めてもらい、
それまで借りていた事務所を解約して、今のところに移ってきました。
このオフィスには、基本的に私しかいません。
電話も自分で取ります。掃除もします。振込も自分でATMに行きます。
それまでは、経理も掃除も人任せ。
極端な話、企画書も手書きのものを社員に渡していました。
もちろん、ちょっと長い文章はワードを使って書いていましたが。
ひとりの事務所になって、何がいいかというと「自由」であること。
社員がいないので、何時に来たっていいし、
何時に帰ろうと誰も見ていません。
私は冷房嫌いなので、夏でもほとんどエアコンを使いませんが、
社員を雇っている時にはそうもいきませんでした。
また、事務所で昼寝をしていようと、酒を飲んでいようと自由。
仲間がやってきて酒盛りを始めるにも、気兼ねいらず。
だから、事務所で昼メシを食べる時は必ずビールを一杯。
もちろん、社員を一人も雇っていないということで
ボーナスの心配をしなくていいのが一番大きいのですが、
この「自由」というものにも得がたい価値があります。
その代り、若干の寂しさもあります。
朝から晩まで事務所で何か書いていることが多いのですが、
誰も訪ねてこない、まともな電話が1本もかかってこない日が、
1年の内に一日か二日くらいはあるものです。
そういう日には、家に帰るまでほぼ誰とも話をしません。
それはそれで、けっこう寂しいものです。
もし私が一人暮らしなら、ストレスが溜まるでしょうね。
考えれば、はるか昔の独身時代には、
家で誰かに電話している時間が今よりも長かったですね。
あの当時はメールやインターネットもなかったですから。
また、ネオン街にフラフラ出かけることも多かった(笑)。
人間というのは、誰かと会話することで
自分の存在価値を確認しているようなところがあります。
また、話すことは癒しにもつながるようです。
カウンセリングというのは、何かの有効なアドバイスをするよりも
「話を聞く」ことに大きな意味があるのだそうです。
私は有料(10500円)で面談によるご相談を行っています。
この時も、最初は雑談をちょっと。
そのあとはまず、じっくりとお話を伺います。
相手がどのようなことを私に求めているのかを理解しないと、
的確なアドバイスを差し上げられないからです。
家で子どもたちと話すときも同じ要領。
女子高生の娘とのコミュニケーションについては、
ちょっと前に書いた通り。
「話を聞く」というのはちょっとした忍耐が要りますが、
好奇心と相手への敬意があればほとんど負担に感じません。
さて、この「話を聞く」ということで、新しいビジネスを始めた人がいます。
私の仕事仲間であり、友人でもある濱中さんという方が作った
「話し相手電話サービス はなしとく」というシステム。
カンタンにいえば電話で話を聞いてくれる、というシンプルなもの。
「話を聞く」といっても、それぞれその道でのプロだそうですから
それはそれは上手に聞いてくれるのではないでしょうか。
費用は10分で1000円だそうです。30分で3000円。
電話代はスカイプを使えば実質「タダ」。
こういうサービスを提供している企業は他にもあるようですが、
彼はいたって真面目な人間なので、その点で安心です。
また、「専門家に相談してみよう」というコーナーがあって
なぜか私も専門家のひとりとして登場しています。
私とお話しするのは1時間で1万円だそうです。
面談が10500円ですから、価格的にはまあ同じようなもの。
ただ、ウチのボロビルにやってきて
階段を4階まで上がる必要がない分「お手軽」かもしれません。
ご興味のある方はご覧になってください。
6日と7日の説明会が終わると、しばらく「夏休み」に入ります。
この両日に都合の悪い方はご連絡ください。
私の事務所で随時説明会を行います。
説明会開催 8月6日(土) 17:40~
8月7日(日) 17:40~
いずれも参加無料。場所は新宿区若松の
若松地域センターです。