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榊 淳司オフィシャルブログ

日中関係が面白いことになっていますね。
北京政府はどうしても公務執行妨害の船長を釈放させたいようです。
様々に圧力をかけて、日本政府が屈服すれば「よし」としたいのでしょう。
でも、日本の立場からすると、これは純粋に国内問題です。

北京政府は、どうもそういう国際関係の常識に無知というか、
わざとアホのフリをしているようなところがあります。
日本の総理大臣が靖国神社に参拝するかどうかは、
どう考えても純粋に国内問題です。
外国の政府がとやかく言う問題ではありません。

日本は大東亜戦争で何十カ国も相手に孤軍奮闘の戦いをしましたが、
戦後、総理大臣が靖国神社を参拝することに文句を言っているのは、
当時の正式な交戦国ではなかった北京政府と韓国だけです。
アメリカを始め、ロシアでさえ何も文句を言っていません。
その他の「交戦国」もしかり。
つまりは、北京やソウルの言っていることは「非常識」極まりないこと。
それに遠慮している今の民主党政権は、なんともだらしがないのですが・・・
まあ、そういう話は置いておいて。

日本への団体旅行の中止。
SMAPの公演チケットが販売中断。
閣僚級の交流中止。
その他、友好行事の中止や無期延期・・・・

北京政府がいろいろ仕掛けてくる圧力はありますが、
よくみれば、どれもが「どーでもいい」内容ばかり。
日本人の大半は大陸の方々と仲良くしたいなんて思っていませんから
交流が滞ったり、コンサートが中止になっても影響を受けるのはほんの一部。

そもそも、5年前の反日暴動の時でさえ、
北京政府が打ち出した「対日制裁」なんてアホみたいな内容でした。
本当に日本とやりあうつもりなら「輸入停止」とか「資産凍結」みたいに、
かつてアメリカが日本を挑発したくらいのことをやるはず。
それをしないで「口先」ばかりの「反日」に終始しているのは
大陸の漢族国家が、本音では日本との経済関係を悪化させたくない証拠です。
5年前の反日暴動のときも、双方の経済関係は拡大し続けました。
それが彼らの経済成長にとって必要だったからでしょう。

さて、それでも今回の北京政府の「異様」ともいえる対応を読み解くと
ひとつには今の民主党政権への揺さぶりの意図を感じます。
民主党の代表選挙に敗れた小沢氏は、
ちょっと前に約100人の国会議員を引き連れて「朝貢」訪中を行った媚中派。
しかし菅直人は、北京政府にとってよく分からない人物。
この前談話を出して韓国には媚びたので、
ちょっとつつけば北京にも靡くと思われているのかもしれません。
ただ、今回外務大臣に横滑りした前原氏は対中強硬派といわれています。

今回、尖閣諸島の領海内で「公務執行妨害」を行った船長を
その罪科で立件したのは海上保安庁。
所管は国土交通省で、その時点での大臣は前原氏。
そして、その前原氏は今回、外務大臣に横滑り。

北京政府にとって面白いはずがありません。
今回中止になった民間企業の約1000人の大型訪日旅行は、
国土交通大臣時代の前原氏がトップセールスで誘致したとか。
彼の顔に泥を塗ろうとする北京政府の意図が見え隠れします。

もう少し、複眼的に見てみましょう。
北京政府というのは、いつもながら一枚岩ではありません。
対外的な強硬策に出る場合は、何らかの国内要因があります。
今回、やけに日本に対して強硬なのは

1 国内の不満を海外にそらせる
2 軍部の突き上げ
3 反対勢力へ弱みを見せない

という背景が見え隠れします。
ここ十数年の短兵急な経済成長は、国内で相当の矛盾を蓄積しています。
近々「大崩壊」しそうなバブルはその一例。
年間3万件以上という国内各地での「暴動」もさらに激化の兆しがあります。

そして、あの国を支配している基本的な原理は「暴力」です。
「革命は銃口から生まれる」といったのは、ほかならぬ毛沢東。
鄧小平は、最後まで「軍事委員会主席」という肩書きに固執しました。
軍というのは、どこの国でも、いつの時代でも「対外強硬派」です。
あの天安門の騒乱を鎮圧したのも、結局は軍でした。
現北京政府も、軍の意向には耳を貸さざるを得ないはずです。

さらに、現北京政府の首班である胡錦濤は、
上海閥の長である前政権の江沢民一派から、今でも圧力を受けているはずです。
江沢民は、いわずと知れた「対日強硬派」。
歴史教科書にウソ八百を書かせて「反日世代」を作り出しました。
その江沢民一派に対しても、現政権は常に脅威を受けています。

そういった「国内要因」が、今回の対日強硬外交となっているのでしょう。
日本は、粛々と国内法にのっとって処置を進めるべきです。
日本の近代司法黎明期、ロシアの皇太子を切りつけた一警官を
国内法にのっとって死刑にしなかった「大津事件」を思い起こすべきです。
日本の漁船が、海上保安庁の船に衝突して公務を妨害した場合、
それに相当するのが実刑であれば、裁判所は躊躇無く判決を下すべきでしょう。
その前に、検察庁は粛々と起訴すべきです。
それができないようでは、尖閣諸島はいずれ奴らに分捕られます。

さて、ここでは榊としての提言をひとつ。
そもそも、かの船長は我が領土を侵犯しています。
彼に適用されるべき罪状は、ただ「公務執行妨害」のみにあらず。
彼は日本の国土に「不法入国」しています。
適用すべき法律は刑法の「公務執行妨害」だけでなく、
「入国管理法」違反でもあるはず。
その罪は
「3年以下の懲役若しくは禁錮若しくは300万円以下の罰金、又は懲役若しくは禁錮と罰金の併科」
だそうですから、それもぜひ適用して欲しいですね。
どなたか「告発」してください。
罪科は明らかです。
日本の領海内で海上保安庁の巡視船に衝突したわけで
不法入国の「証拠」は山のようにあります。
なのに、入国管理法を適用しないのは、単なる司法の怠慢。
北京政府への「遠慮」もあるはず。
でも、それが長い目で見ると「領土の喪失」につながります。

どなたか有志の方が、キチンと書類を整えた上で「告発」すれば
受理して審査せざるを得ないと思いますよ。
でも、そんな告発が受理されようものなら、
北京政府は「発狂」するでしょうね(笑)。

その北京政府・・・ホントにKYですね。
かつて、台湾で自分達の意に沿わぬ総統が選出されようとしていたとき、
近海にミサイルを撃ち込んで「警告」しました。
結果、台湾の人々は返って北京の意に沿わぬ人物を当選させました。

北京の人々は、基本的に民主主義国というものを理解していません。
今回、わが国にこれほどの理不尽な要求を突きつけてくることで、
日本人がどれほど「嫌中」になるかを、ほぼ分かっていなさそうですね。
これから発売される雑誌は、ほぼ「嫌中」記事のオンパレードになるでしょう。
今の日本、新聞はかろうじて朝日と毎日が「媚中」ですが
一般雑誌はほぼ100%が「嫌中」傾向。
なぜなら、「中国の悪口を書くとよく売れる」と異口同音に
各雑誌の編集者がおっしゃっています。

彼らは当分、「嫌中ネタ」で稼げるのではないでしょうか(笑)。



2010/9/21 2:13 | ちょっと脱線 | Comments (9)

セミナーでは毎回する話なのですが、厳密な意味で
マンションには信頼にたる「ブランド」なんてありません。
野村不動産は「プラウド」で、三井不動産は「パークホームズ」。
三菱地所は「パークハウス」で、東京建物は「ブリリア」。
中にはテレビコマーシャルでブランドイメージを高めることに
成功している「ブランド」もあります。
でも、そのブランドだからといって品質が保証されているかというと、NO。

これは常識で考えれば分かることですが、
マンションというのは基本的に一物一価。
一つひとつですべて違うモノ。
何よりも世界に同じ土地なんてひとつもありません。
そして、そこに建つマンションもすべて違います。
まず、事業主の担当者が違います。
設計者が違います。ゼネコンが違います。
建築現場の所長が違います。納入業者が違います。
現場によっては大臣認定の基準に達しない
三菱宇部セメントのコンクリートを使っていたかもしれません。

当然ながら、出来上がるマンションのクオリティもすべて違います。
当たり前ですが「プラウド」だからといって、
すべてに一定のクオリティがあると考えるのは危険です。
耐震性能なんて、地震が起こってみなければ分かりません。
何といっても、実験のしようがないことですから。

でも、多くのエンドユーザーは「ブランド」を信じようとします。
お気持ちはよく分かります。
何を信じてよいのか分からないので、
とりあえず「大手だから」というのに頼ろうとするのです。
学生が就職するときの会社選びと同じですね。

これは、すべてのビジネスにおいていえることだと思いますが、
新築マンションのクオリティというのも、
結局は事業担当者の個人的な能力によって決まります。
大手なら確かに「ガイドライン」というのがあって、
設計上の性能をその枠内に収めることを、
その会社の「ブランド」名を冠する基準にしています。

ただ、設計上はともかく、実際にその通りに施工されているのかどうか、
チェックする、しないは事業担当者の個人裁量です。
また、工事現場の所長が隅々まで目を光らせているかどうか、
というのも工事精度に大きく影響します。
中には、出入り業者と癒着する所長もいます。
大きな現場を三つもこなすと、家が一軒建つといわれる業界。
ズルをやろうと思えばいくらでもできます。
それを監理するのは設計事務所の仕事であり、
全体を見渡すのは売主企業の事業担当者です。
「設計」と「施工」が同じゼネコンの場合、
このあたりの関係がナーナーになる可能性が高まります。

残念ながら、マンション業界というのは
どこもかしこもズブズブになっているところがります。
売主の事業担当者はゼネコンや広告代理店と癒着し、
ゼネコンの現場所長は出入り業者とズブズブに。
出来上がったマンションのコンクリートもズブズブ・・・
なんていうことになっていなければいいのですが。

埼玉県に「パークシティさいたま北」という約1000戸のマンションがあります。
いわずとしれた長谷工プロジェクトです。
元々は、中央コーポレーションという倒産した会社が
主幹事となっていたJV事業でした。
でも、今の売主は三井不動産レジデンシャル1社。
だからかどうか・・「パークシティ」という三井のブランドになっています。

最近思うに・・・三井のブランドって、ここも含めて結構イイガゲン。
この「さいたま北」は元々が中央コーポが主体の事業。
三井ブランドの方が「売りやすい」から「パークシティ」にしただけだと思います。
それが証拠に担当の広告代理店は当初、このブログで何度か取り上げた
あの「大阪読売広告社」でした。しかもノーコンペ。
その大阪読広の担当者であるN氏は
ウン億円という「使途不明金」を出して解雇。
大阪読広自体も親会社である読売新聞大阪本社の意向で、
この春「お取り潰し」に。
「さいたま北」というのは、そういう汚辱にまみれたマンションなのです。

にもかかわらず、「パークシティ」は三井にとって「大切」なブランドだそうです。
半年ほど前、中央線沿線のさる大型物件で広告代理店コンペが行われ、
もっとも成績がよかったのが業界でも老舗のS社。
担当者からS社に「内定」の通知も行われました。
しかし・・・この「内定」は三井の上層部の意向でひっくり返されたそうです。
その理由は「パークシティは、そこいらの代理店には任せられない」とか。
よく分かりませんね、その言い草。
結局、三井とズブズブの関係にあるといわれている
業界大手のY社に逆転発注。

「パークシティ」といっても、ボロボロになって
値引き販売している「さいたま北」のような物件もあるのに
なにを今さらエラそうに、というのが私の感想。

三井の場合、「パークシティ」に限らず「パークホームズ」でも
松戸や西葛西、東陽町の物件は、「後付け」に匂いが濃厚に漂っています。
つまり、そもそも「パークホームズ」として計画されたのではなく
他社が進めていた事業を途中で「引き取って」自社ブランドをかぶせた、
と思えるようなマンションなのです。

結局、マンションのブランドなどというものは信用できません。

「パークシティさいたま北」も含めたマンションレポート

「徹底分析、埼玉県の大規模マンション全15物件」

を最新情報に更新してリリースしました。
取り上げたマンションは以下の15物件。

1「パークシティさいたま北」
2「小手指タワーズ」
3「三郷Beriesプロジェクト」
4「HAUSKA(ハウスカ)プロジェクト」
5「ザ・ライオンズ三郷中央【1街区】」
6「グランドミッドタワーズ大宮」
7「ブリリア越谷レイクタウン」
8「D’グラフォート レイクタウン」
9「シティテラスさいたま新都心」
10「パークスクエアさいたま新都心 Airs Court」
11「グランシンフォニア」
12「シティタワーさいたま新都心」
13「アサカレジデンス」
14「シティタワー蕨」
15「レーベンスクエア東鷲宮ブライトアリーナ」

価格は2590円とリーズナブルなまま据え置き。
埼玉県でマンションをお探しの方は、
ぜひ参考にしてみてください。




一昨日、とあるデベロッパーさんの「研修会&パーティ」に行ってきました。
「お前がデベロッパーのイベントに行くのか?」
なんて、不思議がられそうですね。
私はマンションデベロッパーと見るや、
相手かまわずケチをつけているように思われていますが、
中には友好関係にある会社もあります。
もっとも、経営者レベルではありませんが。

研修会は、業界でお馴染みの某シンクタンク社長の講演。
非常にレトロなヘアスタイルがとても印象的。
お話の中身もレトロでなければいいのですが・・・
私は寝不足もあって3分の1くらいは舟を漕いでしまいました。

彼の話は語尾がところどころもつれ、
肯定なのか否定なのかややわかり難いのですが、
最後に力強く叫んでいたのは
「これからは、土地神話に乗っかった戸建だ!」

だったと理解しているのですが・・・ちょっと自信ありません(笑)。
その後のパーティで、何人もの方が私に所に来て
「榊さん、いつもブログを読んでいます」
と、名刺交換をしていただきました。ですので・・・
このブログの読者さんで「それは違う」と思われる方は
どうかコメントでお知らせください。

さて、そのパーティの冒頭で挨拶されたのは主催社の社長。
さすがにトークがお上手。
NPO団体の代表など、いろいろな役職を経験されているだけあって
さっきのシンクタンク社長よりも分かりやすい。
そして、最後に
「みなさん、どうか当社に土地情報を持ってきてください」
と、熱烈にアピールしておられました。

へえ・・・そんなに事業用地が欲しいのか・・・

そして昨日。
これも、友好関係にあるとあるデベロッパーの敏腕担当者からいただいたメール。
用件連絡のあとで、こんな一文が
「・・・土地は現在完全に加熱しています。
利益率が低くても入札に応じたり、
市場と乖離した販売価格想定で入札したりと・・」
うーん・・・やっぱり業界はざわついていますね。
こういう現象は、去年あたりから見られたのですが、
今年になってますますひどくなっているようです。

マンションというのは、事業用地を購入してから着工まで早くて1年。
順調に行ったとして、そこから完成・引渡しまでさらに1年。
トントン拍子で事業が進んでも売上が「決算」に入るのは2期先なのです。

マンションデベロッパーで、事業用地を仕入れる部門は
だいたい「事業部」とか「事業企画部」、もしくは「用地」と呼ばれます。
彼らの仕事は、もっぱらマンション用地を買うこと。
「そんなの、簡単でしょ」
と思うのは素人の発想。
土地ってね・・・中々買えないのです。
特にマンション用地は。

この部門に属する人は「年間どれだけの事業用地が買えたか」と
いうことで人事の評価が決まります。
1戸が4000万円で売れるマンション100戸分の土地を買えると
「40億円分の用地を買った」となるわけです。
景気のいいときには、一人で何百億円分もの用地を仕入れる
スター的な社員が現れます。
1戸平均1億円で、1000戸のタワーマンションが建つ用地を仕入れると
「1000億円プレイヤー」なんてことになるのです。
そういう人は「よくやった」「エライ、エライ」と褒められます。

もう、お気づきだと思います。
これは、実におかしな基準です。
こういう「評価」は、結局その事業が成功したかどうかには関係ないのです。
つまり、その土地に建てたマンションがスムーズに売れたのか
ガンガンと値引きしてやっと完売したのか、
という未来の「結果」はその時には問われない・・・問えないのです。

とにかく、「買えればいい」という発想。
もし、土地が買えなければ、売るものがなくなります。
売るものがなければ、売上はもちろん、利益も立ちません。
それでも事務所の家賃を払い、社員の給料を払えば会社は大赤字です。
だから、マンションデベロッパーというのは
「売れない」という状態よりも、
「売るものがなくなる」ということの方が脅威。

「買えないなー」なんていっているうち、
「オッ・・・来年売るものがないじゃないか」
なんてことになるのは、結構よくあること。
焦って探しても、中々いいものなんてすぐには見つかりません。

だから最後には「何でもいいから買って来い!」とか
「多少高くても、俺たちが売ってやる!」という
とても乱暴なマインドで、土地を買いに走るわけです。

都心の土地というのは、個人よりも企業が所有している場合が多いもの。
企業が「社宅」や「工場」などとして持っているけれど
業績がよくないので売ってしまいたい、という場合はどうなるのか?
まず、銀行に相談します。
「どこかに、買ってくれる会社はないかな?」
それを聞いた銀行はどうするのか。
彼らは、その土地をできるだけ高く売らせることで、
1円でも多くのリスク債権を返済してもらいたいもの。

その土地が、もしマンション事業に向いている場合、
銀行は「それじゃあ、入札にしましょう」と提案します。
マンションデベロッパー何社かに声を掛けて、競争入札にするのです。
「都心で駅近」なんていう好条件になると、参加企業は
財閥系4社に専業大手3社、金融系2社の合計9社コンペ・・・みたいな、
それこそオールスターがそろい踏み、ということになります。
ここで、勝ちたい企業は「思い切った高値入札」を仕掛けることに。
「きっとN社は1.2倍くらいで指してくるな」なんて思惑が飛び交います。
どんどんヒートアップすると、予定価格の1.5倍、2倍、3倍・・・

まあ、今はまだ1倍台くらいです。
でも、この前のミニバブルのときは2倍3倍当たり前。
そういうことをやっていたのですから、地価は上がるワケです。

昨年と一昨年は、マンションデベの倒産が打ち続き、
彼らの「事業部(用地仕入れ)」部門のマインドが落ち込みました。
つまり、よほど条件のよい土地でなければ上層部のOKが出ないから
事業部は開店休業のような状態。
どこぞのコケたデベが仕掛けた事業を安値で引き継ぐ
「アウトレット物件」を探し回るのが、
主な仕事のような事業部もありました。

去年あたりは、おいしそうな土地が出ると、
買いに来ていたのは元気のいい2,3社。
せいぜい4,5社が張り合うレベル。
ところが・・・ここに来て、在庫調整も見えて来たようです。
来年、再来年の事業が欲しいマンションデベが
目の色を変えて土地を漁りだしたのです。

「都心もしくは人気沿線の駅近」というのが選択基準。
遠くて大規模、という長谷工型は当面「在庫処理」で手一杯。
不動産屋さんというのは、発想の転換というのが超苦手な人種。
みんないっせいに同じ方向に走り出す傾向が見られます。

日本の不動産というのは、今の経済状況から判断すると
供給を上回る健全な実需なんて、どこを探しても存在しません。
つまり、市場理論的に「上がる理由」は何もないのです。
なのに、目の前のマンション用地だけは上がっている・・・

この現象をどう解せばいいのでしょう?

これは、マンションデベロッパーの「事業部(用地)」が、
自らの「存在理由」という歪な需要でつくり出した
「妖怪」が徘徊しているのです。
過去にも、この「妖怪」はバブルという形で、膨らんでは弾けました。
今また、小ぶりではありますが「妖怪」が
生まれようとしているのかもしれません。




昨日セミナーにご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
みなさんの熱意に圧倒されかけながら、
何とか無事に終えることが出来ました。


無料相談で長くお待たせしてしまった方には
本当に申し訳なく思います。
また、それぞれの方への私の拙いアドバイスが
なにほどかお役に立てば幸いと願っております。

さて、暑さがぶり返していますね。
今日も仕方がないのでエアコンを使っています。
前にも書いたとおり、私はエアコンが苦手。
あそこから送られてくる冷たい空気を「不自然」に感じてしまうのです。
また、長時間エアコンの効いた部屋にいると、何だか気分が悪くなります。
だから、なるべくエアコンを使わないようにしているのですが、
この夏(もう秋だけど・・)には参りました。
去年はせいぜいピーク時の2週間ほどを1日2時間だったのが、
今年は今でも自宅もあわせて1日10時間近くエアコンのお世話になっています。
昼間は、エアコンをつけないと暑くて頭が回らない・・・
原稿を書ける状態でなくなるのです。

先日、「エアコンを使わないで夏を快適に過ごす」マンションを
開発・分譲している「リブラン」という会社をここで紹介しました。
そして3週間ほど前、そのリブランさんのある方に紹介されて、
「光冷暖」なるもののショールームを訪ねてきました。
まあ・・・ビックリしましたね。
ちょっと大げさな言い方をすると「人類にとっての画期的発明」。

九州の福岡にある「石の癒」という企業が開発されたそうですが
「あの・・・その会社、株式は上場してないのですか?」
なんて、本気で聞いていました(笑)。

品川にあるマンションの一室が東京のショールーム。
そこで担当者さんから一通りのお話をうかがいました。
もちろん、「光冷暖」が効いていました。
室温28度・・・・・
「それじゃあ、暑くないかい?」
という人もいるでしょう。
確かに、冷房がキンキンに効いている部屋に比べれば「冷たさ」を感じません。
でもね・・・あの「不自然」な冷たい風はどこからも吹いてきていないのです。

それも、そのはずです。
そもそも、今のエアコンみたいに空気を直接冷やしていないのです。
なのに、その部屋に入ると自然にひんやりしています。
どうして?

それは、約7度に冷やされた遠赤外線という電磁波が
部屋の中を飛び回っていて、
それが空気や人間の身体から熱を奪っているのです。

「遠赤外線? そりゃ、暖房用じゃないの?」
そうです。暖房の場合は暖めた遠赤外線を部屋の中に放射します。
どこから?
部屋の隅を見ると、幅10cmほどで床から天井近くまでの
長くて白い板が何十本も立っていました。
「パイプフインパネル」というのだそうです。
そのパネルの中を、7度に冷やされた水が循環しています。
外側には特殊なセラミックを含んだパウダーが塗られているそうです。
そこから、約7度の遠赤外線が放射されているのだとか。
一方、そのショールームの壁という壁は、
パネルに塗られているのと同じ特殊なパウダーによって塗装されています。
パイプフインパネルからあらゆる方向に放射された遠赤外線は、
壁に当たると、そこのセラミックと「共鳴」して増幅されます。
つまり、住戸内を低温の遠赤外線が飛び交っているのです。

遠赤外線は電磁波の一種と書きましたが、
これは人体にまったく悪影響を与えない種類の周波帯に属します。
遠赤外線自体は太陽の光にも含まれているものです。
ただし、人間の眼には見えません。
飛ぶ速さは、光と同じ。1秒で地球を七回り半です。
つまり、あっという間に空間の隅々に広がります。

パイプフインパネルに近づいてみました。
そこには、結露のように水滴が付いていました。
当然ですね。
空気中の水分が、そこで凝固して水滴になるのです。
いわば、結露の原理と同じ。
これらの水滴は、下に置かれたトレーに落ち、
そのままパイプを通って屋外へと排出されます。
そして、お部屋の中の湿度は自動的に下がるのです。

本当にひんやりしていて、ドライで快適。
冷房嫌いの私も、まったく違和感なく過ごせました。

そして、この「光冷暖」システムは、
ランニングコストが今のエアコンに比べて数分の1に圧縮できるそうです。
いいでしょう?
クリーン&ヘルシーでかつ省エネルギー。
しかも、CO2の排出減にもつながります。

でも、ウイークポイントがひとつだけ。
導入費用が高いのです。
1住戸に1台入れれば、家の中全部に効くのですが・・・・
現状は100万円以上かかるそうです。
4LDKなら5台のエアコンと室外機が必要で、まあ30万円。
それに比べればやはり高いですね。
でもランニングコストを考えれば、数年でペイできるかもしれません。
しかも、24時間稼動させた方が安上がりだともいいます。

この導入費用の高さは、今後量産体制が整えばもっと安くなるはずです。
現に、マンション1棟ごと導入しようと考えているデベロッパーもあるとか。
「冷暖房機購入不要」「光熱費節減」「エアコンの不快感を払拭」
なんていう謳い文句になりそうです。

5年後、10年後には、今のエアコンに取って代わっているのは
ほぼ確実だと私は思うのですが・・・
ここしばらくは「珍しい新発明」扱いが続くのでしょうね。
でも、興味ある方やマンションデベの担当者さんは
ぜひお調べになってください。
間違いなく「ビックリ」しますよ。

この件に関するお問い合わせは
www.a-hikari.com/index.html




今日は下世話なテーマから入りましょう。

「東京で美人が多い街はどこか?」
いわゆる「街角美人指数」。
歩いていて「お・・これは美人」と思える女性と
どれだけたくさんすれ違えるか?

これには各人意見が分かれるでしょうね。
青山? 銀座? 表参道?
池袋や新宿と答える人は少ないと思います。
渋谷、原宿も・・・「20歳未満」という限定条件を付ければ入りそうです。

時間帯にもよりますね。
平日の昼12時から1時までの間の丸の内や大手町は、
かなりレベルが高いと思っています。
同じく平日の午後6時頃の銀座もなかなか。
青山や表参道は曜日、時間帯に関係なくハイレベル。

「オレはこういう穴場を知っている」という方は
どうぞ「コメント」でお寄せください。

さて、夜の8時以降だとどこにも負けないくらい
美人指数が高くなる街は、どこだか知っていますか?
それは、いわずと知れた「六本木」。
この街、もっとも輝くのは午後10時以降ではないでしょうか。
電車がなくなる時間になっても、美人指数はちっとも落ちません。

なーんて・・・私は深夜の六本木をよく知っているわけではありませんが、
数少ない経験から申し上げています(笑)。
今の東京・・・いや日本を代表する歓楽街のひとつ。
「不夜城」ぶりでは新宿歌舞伎町と双璧ですね。

でも・・・そんな六本木なのですが、
並び称せられる歌舞伎町とは全然「別の顔」があります。
それは、六本木は歓楽街である反面、
住宅地としての一面もあるのです。

六本木とはいっても泉ガーデンのある
赤坂・虎ノ門方面はオフィス街のテイストが強いですね。
坂を下った麻布十番方面は住宅街&下町。
北に向かう乃木坂方面もミッドタウンができたおかげで
随分賑やかになりました。
西麻布方面は一番寂しいのですが、
通りの両側は一歩入ると住宅街です。

そして今、この街では話題のタワーマンションが販売されています。
それは THE ROPPONGI TOKYO。

六本木の中心部からほど近い場所。しかも通り沿いです。
まあ、六本木ヒルズ以来の希少立地でしょうね。
販売は好調なようです。
その理由は、場所が「めったに出ない」ということと、
価格が「ベラボー」には高くないこと。
むしろ、「割安感」さえ感じさせています。
でも「これは買い!」というほどでもありません。
こういうマンションは、まさに好き好き。
そして、こういう場所ならではのリスクもいっぱい。

六本木エリアには、他にも販売中のマンションがいくつかあり、
私が「これはいいな」という物件も含まれます。
また虎ノ門方面では、これから販売される
新たなプロジェクトも建設が進んでいます。

つまりは「慌てるな・・・慌てる乞食は損をするかも??」という状態。
そういう六本木のマンション市場の現状を
私なりに観察して評価したレポートをリリースしました。

榊淳司のマンションレポート012
「六本木」妖艶な魅力が漂う街
そのマンションの価値を問う

価格は、3,980円です。

あのタワーを検討している人も、
次のプロジェクトを待っている方も、
ぜひご参考になさってください。
東京の夜でもっとも美人を見かける街の
マンション市場をしっかりと理解できるはずです。

では、少し話を変えて・・・・
首都圏でもっとも「美人が乗っている電車は?」というのは何線でしょう?
これも、それぞれにお考えはあると思いますが、私は断言します。
それは、「東急東横線」です。
なぜだかよく分かりません。
ただただ私の経験値で申し上げています。

一説によると、この路線はステイタスが高いので
収入の高い人々が住みたがる。
そういう人はよくモテるので、美人の奥さんが多い。
自然に生まれてくる娘さんも美人が多くなる、というもの。
なんだか都市伝説みたいですね。
こういうことをいう人は、決まってそのあとに反対例をあげます。
「だから、貧乏人が多い・・・・線は、ブスばっかりだろ?」
うーん、こちらの方が納得できたりして(笑)。

まあ、そういう解説が本当かどうかは別にして、
東急東横線は首都圏の私鉄としてステイタスはナンバーワンでしょう。
美人指数がナンバーワンかどうかは意見が分かれましょうが。

そして、この沿線には結構たくさんマンションが供給されます。
今も販売中のものが何物件かあります。
こういう沿線なのに、大規模だったりします。
でも・・・いただけないモノもいくつかあるのです。
つまりは「買ってはいけない」と思える物件。

そういったモノや、湘南方面で最近出てきた
「こりゃ何だ???」と思える物件をまとめて紹介しているのが

買ってはいけない大規模マンション
神奈川編 全19物件【2010年9月改定】
価格は、2,290円です。

最新情報に内容を更新しました。
マンションデベロッパーが蛇蝎の如く嫌っている
榊淳司の「買ってはいけない」シリーズの中でも
「首都圏版」につぐ、人気のレポートです。