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榊 淳司オフィシャルブログ

先週末の17日金曜、我が事務所には累計14人のオッサンが集合。
私が25年前から2年半の間在籍していた広告代理店の
出身者を中心とした「OB鍋」なる飲み会を開催いたしました。

その二日前の15日水曜、合計16人に開催通知をメール。
何たる出席率の高さ! みんなヒマなんだ・・・・(笑)。
それが始まると、盛り上がる、盛り上がる!
昔ばなしに、バカっぱなし。いない奴のウワサばなし。
カネを払わない奴への悪口雑言は限りなし。

そして、途中まではみーんな私より年上。
宴半ばのあたりに、別の広告代理店に転職したH氏登場で
私の「最年少」冠は見事にかっさらわれましたがw。
そのH氏、私にすり寄ってきてこんなことをほざきます。
「あのさー、もっと僕が『いいね』って言えること書いてよ」
コイツ、未だにN不動産にも顔を出す広告営業の現役。

「バカいってるんじゃないよー。榊は正義の味方じゃ。N不動産に都合の悪いことだろうが、いいことだろうが、分け隔てなく書くのが男の道じゃ!」
「そんなこと言わないでサー、頼みますよ」
「いんや、ダメ。ワシは書きたいことを書くことにしちょる」
ということで、今日も書きます。野村不動産の「プラウドタワー東雲」。

最近、私の「東雲・辰巳レポート」が、実によく売れています。
これはきっと「プラウドタワー東雲」の検討者が、
迷った挙句に「榊たらのレポートでも読んでみるか」と、
お買い上げいただいているのでしょう。
先日も、こんな書き出しの相談メールをいただきました。

初めまして。
マンションレポート014、「東雲・辰巳編」を、拝読いたしました。
購入前は、4000円弱と言う値段が、「少し高いなあ。」と思ったのですが、期待を遥かに超える内容で、十分に満足しております。
有難うございました。
自分なりに、かなり調べたつもりでしたが、それでも、貴氏のレポートには、知らなかった事が多数出ており、正に、目から鱗の状態でした。

誤解無きように言っておきますが、私の作文じゃありませんよ。
みなさん、いろいろ迷っておられるのです。

さて、この「プラウドタワー東雲」は、
第2期110戸の登録受付が19日に終わったみたいです。
そのまま抽選も行われたようで、
今日明日にでも「即日完売」の発表があるのと予想します。
何といっても、この物件を売り切るには「人気」が欠かせません。
「みんなが買っているから、安心ですよ」
日本人はコレに一番弱いのです。
特にタワーマンションに住みたい方には
「煙と一緒に高いところに上りたがる」輩が多いようですから。

このチラシには、「毎週300組以上の方の来場」なんて書いてありますが
私が得た情報によると、1月25日から31日までの1週間の来場数は120組。
ちょっと吹かしている感じがしなくもないですね。
昨年末に「即日完売」した250戸の中には、
すでにキャンセルが出ているという噂もあります。
この先もしっかりと観察していきたいですね。

さて、今日は話題をもうひとつふたつ。
日銀が10兆円の金融緩和を発表して以来、株価が上昇。
日経平均は今週中にも1万円を窺う展開になっています。
本当に、景気というのは「気」が大事ですね。
10兆円の使い道は、ほとんどが市中(銀行)から
長期国債を買うことに使われるそうです。
そんなことで、目先景気が良くなるとは思えません。

要は、気分の問題です。
「お金が出回るから景気が良くなりそうだ」
とみんなが感じることが大切なのです。
だったら「宗教法人に課税しよう」とか
「在日外国人への課税を強化する」みたいな方針を
野田どじょう君が声高に叫ぶというのはどうでしょう?

民主党支援団体には大きな宗教法人は入っていなかったはず。
在日外国人には選挙権がないし、与えるべきでもありません。
だから、民主党の票は増えこそすれ減らないのです。
しかも、「賛成!」の声が大きく出てきて支持率回復。
もし本当に実行できれば国の歳入は増えるワケで、
出来なくても「それはいいことだ」と考える人間は多いはずです。

税金がかからないのをいいことに、キンピカ御殿みたいな
施設を建てる新興の宗教法人や高級外車を乗り回す坊主どもを、
苦々しく眺めている一般人は多いはず。
また、すぐに「差別だ!」と騒ぎ立てて払うものも払わない、
在日外国人たちに対する嫌悪感も相当溜まっているはず。
野田君にも、コレをいうだけの根性があればね・・・

もうひとつ、維新の会の「船中八策」に対する各党の反応が面白い。
「憲法に触れるので実行不可能」なんて、言っている人がいましたね。
まさに「アホかいな」といいたくなります。
坂本竜馬が出した、本家の船中八策をお読みなさい。
あれは、徳川家の封建体制を打破して近代国家に作り替えようとしたもの。
憲法を変えるどころの甘っちょろい話じゃあございませんよ。
それに比べれば、あんなアメリカ人どもに押し付けられた出来損ない憲法を
自分たち流に作り替えることなど、何でもないはずです。

今までのやり方でやってきたから、こんなダメな日本になったのです。
民主党政権になって、自民党時代よりも悪くなりました。
改革なんて何にも進まず、官僚どもの既得権はむしろ拡大。
このままでは日本はずっとジリ貧です。
ここいらでドバっと変えなきゃいけません。
国民もそれを望んでいるから、維新の会に人気が集まるのです。
彼らの「船中八策」なんて、ここ15年位の間に
いろいろな人が言っていたことの寄せ集めでしかありません。
特に驚くことなんてないじゃないですか?

とっとと憲法でも寸法でも変えて、新しい日本に向かいましょう。




ギリシャの債務問題が世界のマスコミを賑わせています。
「デフォルトは時間の問題」というのが、ほぼ間違いなさそうですね。
でも、一応現政府は緊縮策を受け容れたみたいなので
今しばらくはデフォルトが顕在化することはないでしょう。
でも、次なるヤマは3月20日だそうです。
この日はギリシャと共にポルトガルも多額の国債償還を迎えるとか。
どうなるのでしょうね?

日本人の大半はこのPIIGS問題を対岸の火事みたいに考えています。
でも、どうして、どうして・・・日本にも関係あります。
今や世界経済は「グローバル(この言葉好きじゃないけど)」に
繋がっているので、知らんフリはできません。
どうやら、ギリシャがデフォルトすると多額のギリシャ政府国債を
抱えているフランスの3つの大手銀行が「危機」に陥るとか。
となると、そこに債権を持っている世界中の銀行も
「焦げ付き」が発生する可能性が生まれます。
金融不安がどんどん連鎖していく、あのリーマンショックの再来・・・
なーんてことにもなりかねないのです。
だから、ドイツもフランスも目先は弥縫策でごまかし、ごまかし。
でも、根本的解決には程遠い状態ですね。

今のところギリシャだけがクローズアップされていますが、
PIIGSにはポルトガル、イタリア、アイルランド、スペインも入っています。
まあ、次はポルトガルでしょうね。
PIIGSの債務残高対GDP比率は以下の通り
ポルトガル 160%
イタリア  120%
アイルランド116%
ギリシャ  160%
スペイン   67%
そして日本は200%超。

ぜんぜん日本の方が悪いでしょ。
彼らと日本との違いと共通点について考えましょう。

PIIGSと日本の共通点は、共に政府と役人が
長年にわたってインチキをやり続けてきたこと。
カンタンにいえば、無駄なお金をばらまき続けてきたワケです。
当然に借金ばかりが増えました。
これが唯一と言っていい共通点です。
まあ、もうひつつあるとすれば、これらの国全部が
「今の貨幣価値のまま借金を返すことは不可能」なことでしょうか。

違いはイロイロあります。
まず、ギリシャやポルトガルは国内経済が破綻状態ですが、
日本はまだしっかりと機能しています。大不況ですがw。
日本には世界に通用する産業がいくつもあります。
一方ギリシャとポルトガルには、ほとんどありません。
イタリアには立派な産業がいくつもありますが、
行政機能が一部麻痺しているような印象を受けます。
スペインは全体的にいい加減。
今後、不動産バブルの崩壊で経済が大混乱しそうです。
アイルランドについて、私はよく分かりません。

また、日本の政治家と高級役人はインチキ野郎ばかりですが、
日本の小役人の大半は真面目に公共サービスに取り組んでいます。
大阪市役所の職員組合の連中は別にしてw。
つまり、日本は全体として見れば
非効率ではあっても行政はきちんと機能しています。

まあ、そんな細かいことはこの際どーでもいいかもしれません。
日本とPIIGSの最も大きな違いは
「借金を自国通貨でしているのか、他国通貨なのか」
ということなのです。
日本政府の債務残高は約1000兆円といわれていますが
そのほとんどが「円建て」で発行した国債です。
一方、PIIGS各国は「ユーロ建て」で借金をしています。

例えば「ギリシャ政府国債」はすべてユーロが発行単位。
だから、政府が国債を償還するには
「ユーロ」の現金を用意しなければいけません。
ところが、ギリシャ政府の金庫は空っぽ。
この3月20日に大きな額の償還が迫っているのですが
今のところそのための資金が全然足りないワケです。
ですから、どこかから現金を借りなければいけません。
何と言っても自国ではユーロを作れませんから。
でも、もう誰もギリシャ政府に金を貸し(国債を買う)たりしません。
だって、返してもらえない可能性が濃厚ですからw。

あとは公的機関しかありませんね。
考えられるのは、国際通貨基金(IMF)と、
ユーロを発行しているヨーロッパ中央銀行(ECB)といったところ。
そこがギリシャ政府に現金を貸すにあたって
「もっと公務員を減らせ」
「連中の給料を下げろ」
「税金を上げろ」
などと、様々な「緊縮策」を要求しているのです。
それに反発した一部のギリシャ国民が、街に出て暴れているのが現状。

これがもし、ギリシャ政府がユーロに加盟しておらず、
昔の自国通貨「ドラクマ」で借金していたらどうなったのか?
カンタンです。
ギリシャの中央銀行がジャンジャカとドラクマを刷って政府に貸し、
それで国債を償還してしまえば、とりあえずはOK。
その代わり、ハイパーインフレがやってくるだけのことです。
ただし、ドラクマ建てのギリシャ国債なんて、
国内の金融機関くらいしか買わないだろうから、
今ほど借金が膨らんだとは思えません。
やはりドル建てで借金したのでしょうね。
そうなると、やはりデフォルト。
1998年ロシア、2002年アルゼンチンはデフォルトで
ハイパーインフレを経験しました。

さて、日本。
もうお分かりですね。
日本国債は日本円で発行されているので、
デフォルトになることはありません。
必ず償還されます。
それに、形式的な「未達(発行した国債に買い手がつかない)」に
なることもないと思います。
なぜなら、最後の買い手として日本銀行が控えているからです。
ただし、実質的な未達は十分にありえます。

また、日本国債が表面的に「暴落」する可能性もあります。
つまり、売り手が買い手を大幅に上回った場合
需要と供給の関係で当然のごとく価格が下がるのです。
でも、当面は考えられないでしょうね。
というのは、やはり日銀が裏から買い支えるからです。
何となれば、日銀法を改正して
日銀が国債を直接買えるようにすればよいのです。
少々国会で揉めるでしょうけど。

どちらにせよ、そんなことになると円の国際的信用はガタ落ち。
今の円高が嘘のようにどんどん円安になります。
当然、物価は上昇します。
待ちに待ったインフレの到来ですね。

今、円は歴史的といっていい高水準な評価をされています。
つまりは、実力以上にかなりの円高。
これは「円バブル」と見做していいかもしれません
しかし日本経済は衰退一途で、当面この流れは変わりません。
そんな国の通貨が国際的に買われている理由は
「他の通貨が信用できない」ことに尽きるのではないでしょうか。

アメリカでは、近々オバマがQE3に踏み出しそうです。
つまり、もう一度ドルを大量供給して景気を刺激するのです。
欧州ではPIIGSに金を貸すためにECBがユーロを大量に増刷しています。
人民元はそもそも変動制ではないし、支那国内はバブル崩壊。
それに年に15万回も暴動が起こっている国の通貨なんか危なくってw。
かといって、イギリスポンドや豪ドル、スイスフランだけでは
市場の投機資金を吸収できる規模はありません。
だから、消去法で円が残っているのです。

どちらにしろ、そのうちJGB(日本国債)の市場価値は落ちるだろうし、
日本銀行が今のストイックな通貨政策を改める日も来るでしょう。
おりしも先ほどのニュースで、日銀が10兆円の金融緩和に踏み切るとか。
10兆円とは何ともケチ臭い話ですが、ないよりもマシ。
株価は反転に転じました。
日本もこれから徐々にミニミニバブルに向かうのかもしれません。
でも、二度と不動産にだけは資金が流入して欲しくありませんね。



2012/2/14 13:37 | ちょっと脱線 | Comments (3)

何かの本に書いてありました。
「韓国人は一人一人は虎だが、三人集まると猫である。
一方、日本人は一人一人は猫だが、三人集まると虎である」
要は、韓国人は個人としてガッツがあって有能だけど
チームプレーで日本に劣る、ということを言いたいのでしょう。
まあ、そうかもしれませんね。

韓国では、大企業の社員でいるよりも
中小企業の社長になりたがる人が多いといいます。
日本では、名だたる大企業をやめて独立しようものなら
「あいつ、何をバカなことやってんだ。もったいない・・・」
と、陰口を叩かれます。
そしてもちろん、大企業の社員の方がそこいらの弱小企業の社長よりも
世間一般からは敬意を払われています。
銀座のクラブへ行っても、それは同じ。
D通は別にして、大企業の社員なら取りっぱぐれがありませんからw。

私は大きな組織に所属した経験がほとんどないのですが、
大企業の一員でいることって、そんなに心地よいものでしょうか?
確かに安定的に高収入が得られることは大きな魅力です。
でも一生涯「猫」でいなければいけません。
「虎」になろうと思ったら、組織の中の歯車に徹しなければならないのです。
そして、結局は「虎の一部」でしかありません。

日本人は自分が「猫」であることを一向気にしない人が多いですね。
というか、自分が「虎」ではなく
「猫」だということを理解していないのでしょう。
外からは見ると「虎」のように見えますから。
でも、実際は「虎の威を借る猫」でしかないのですが。

そして、一旦「虎の威」が無くなってしまうと、
もう一匹では絶対に生きていけないひ弱な「猫」であることに気づきます。
私のまわりにも、そういう方が何人かいました。
せめて逞しい「野良猫」くらいになれればいいですけどね。

しかし、「虎」である大企業というのは、
外から眺めていると時に醜悪なものです。
その組織に所属している一匹一匹の猫が、
外に対して傲慢に威張り散らしている場合もあります。

ここのところ、ソニーやパナソニックといった、
かつての日本を牽引した企業が次々と赤字に陥っていますね。
トヨタや任天堂もすっかり元気がなくなりました。
野村證券も、もうすぐ三菱東京UFJに飲み込まれるという噂です。
大企業であっても、決して安心できない時代ですね。

今、新しい本の原稿を書いています。
前の本にも書いたことですが「35年の住宅ローン」というものは
「土地神話」や「安定成長時代」の遺物でしかありません。
今の世の中、35年先までずっと雇用を守り、
給料を払い続けてくれる企業がいくつあるというのでしょう。
それこそ、トヨタや三菱東京UFJだって
35年先はどうなっているか分かりません。
何とか大丈夫なのは公務員くらいではないですか。

その公務員ですら、例えば大阪市の職員であったなら
ここ数年でかなりの人員削減が行われそうです。
もっとも、大阪市の様に組合が無茶苦茶やっていた組織なら
どんどん首を切られても当然。まさに自業自得ですが。

私はたった半世紀ほどしか生きていませんが、
世の中つくづく「諸行無常」「盛者必衰」であると思います。
「驕れるものは久しからず。ただ春の夜の夢のごとし。猛き人も遂には滅びぬ。偏に風の前の塵に同じ」
人も企業も、驕り高ぶると長く続きませんね。
経済のバブルが長く続かないのと同じです。

今発売されている雑誌「フライデー」に、
私が取材協力した記事が掲載されています。
新浦安で液状化被害を受けたタウンハウス住民が、
分譲した三井不動産を訴えたことが記事になっているのです。

今週の初め、記者が私のところにやってきて、
訴状とニュースリリースを見せてくれました。
ざっと読ませてもらいましたが、一番に思ったのは
「三井側の対応のまずさ」ですね。

瑕疵担保責任の期間がとっくに過ぎているからといって、
ほとんど木で鼻をくくったような対応しかしていません。
今回は「不法行為」で訴えられましたが、
世間の同情は原告側に集まるでしょうね。

損害賠償請求額は7億円ちょいです。
三井不動産の今3月期の経常利益予想は1000億円。
30年前のチョンボを補うのに2,3億円の出費をしても
痛くもかゆくもないと思いますけど、どうなのでしょう?
そういう出費なら、株主代表訴訟にもかからないでしょう。
それで万が一、一審に負けでもしたらイメージダウンは相当です。
広告費に換算すると5億円は下らないでしょう。

驕れるものは久しからず。
天下の三井不動産は、果たして35年後も存在しているでしょうか?



2012/2/12 0:40 | ちょっと脱線 | Comments (1)

昨日はライター仕事で三田にあるFXの会社に取材に出かけました。
早く着いたので、ブラブラその辺を歩いていると
ご年配の男性から声を掛けられました。
「あのう・・・慶應大学はどっちにいけばいいのですか?」
「ああ・・・ハイ・・・その・・・ちょっと待ってください」
自分がウロウロしている場所を理解していないので、
バッグからポケット地図を出して確かめる羽目に。
「卒業生なんですど、今じゃわかんなくなっちゃって」
なんて、テレ笑いしながら何とかお教えいたしました。
「きっとそうだと思ってお声を掛けさせていただきました。ありがとうございます」
どこかの地方からやってきたと思しき大学教授風の紳士でした。
ああ、冷や汗。

それで、まだ時間があったのでちょっと大きめの本屋さんに入りました。
1年以上前に「住まい」の欄を担当させてもらった
こんな本が平積みされているのにビックリ。

まあ、それはいいとして・・・
たまにはブックオフだけでなく新刊書店も覗いて見るものですね。
こーんなのを見つけて、買ってしまいました。

取材の帰りに地下鉄の中でパラパラと読んでみてビックリ。
これはお金を取って本屋さんで売るようなシロモノではありませんね。
だいたいマンションの広告が20物件、企業のペイパブが5社、
その他にも不動産系の広告が数件入っています。
そんなに広告を入れて、どうしてジャーナリズムとしての
中立性・客観性が保てるのでしょう?

そもそも、企画自体が不動産業界を応援するために立てられたでしょうね。
それはそれでいいのですが、だったら金を取るな、といいたい。
駅に置いてあるフリーペーパーにすればいいじゃないですか。
日本で有数の経済誌がこんなものを出すべきではありません。

ひとつ例を挙げましょう。

これ、なんか見覚えありませんか?
そうです。半年ほど前に紹介したのが下の図表。

まあしかし・・・呆れてモノがいえないとはこのことですね。
コレをお作りになっている方は、業界内で
「いつでも買い時オジサン」と呼ばれる某氏。
「埼玉、千葉、大阪、名古屋」は半年で「回復期」から「消沈期」に後退。
前回の図だと今頃は「過熱期」に入っていいなければいけない
「東京23区と横浜・川崎」はまだ「回復期」の半ば。
何が何でも「今が買い時」だというために
涙ぐましい努力の跡が窺えますね。

まあ、こんなものをさも専門家の見解のようにして
読者に提供しているこの雑誌のスタンスが疑われます。
だいたい「週刊ダイヤモンド」という雑誌・・・
3年前のこの時期には、下のようななタイトルで特集を組んでいました。

2009年の春は、マンションが底値でも何でもありませんでした。
2008年にミニバブルが崩壊して、価格の下落が始まったばかり。
あの時には「選べる物件」がほとんどなくて、
私のところに寄せられる購入相談にお答えするのに
四苦八苦していたのを覚えています。
何といっても、市場には「買っていい」物件がほぼ無かったのですから。

そして2年前の冬は、こういうタイトルで特集を仕掛けました。

よく見てくださいね。サブタイトルは
「爆発目前!? マンション市場復活の“マグマ”」ですよ!
2010年って、マンション市場は爆発したでしょうか。
確かに、すこーしだけ「回復」しました。
ここ数年ではよく売れた年だと言えます。
でも、「爆発」という印象は皆無でしたね。
なんとも先見性がないというか、大げさすぎるというか・・・

何よりも、マンションの価格は新築も中古も賃料も
ここ4年ほどずっと下がり続けています。
2年前、3年前に新築マンションを購入された方の多くが
「含み損」を抱えている状態だと思います。

もし、このダイヤモンド誌の特集で焦らされて
くだらない物件をお買いになった方いたとしたら
それはもうお気の毒としか言いようがありません。

さて、私のレポートにはマンションデベに対する
一切のバイアスがかかっておりません。
私が思ったこと、感じたこと、推測できること、
分析したこと、調べたこと等を
余すことなく書かせていただいております。

今回は東京都港区関係のレポートを一挙に5タイトル、
最新情報に更新させていただきました。

全部をまとめてお読みになりたいのならコレ
「港区総集編」
全54物件を丸裸に!
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あとは、エリア別です。内容は「総集編」と重複します。

プラウド南麻布、パークホームズ南麻布など
続々登場「麻布エリア」
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「白金・高輪」
新旧物件が混在
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「六本木・青山」
華やかに暮らす街へ
価格 4,290

「赤坂」
玉石混淆の乱売市場
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当サイトの無料相談フォームからご連絡ください。
当研究所の銀行口座に直接代金を
お振込みいただければPDFデータを
データ便等で送らせていただきます。

「総集編」で取り上げた物件名は以下の通りです。

赤坂エリア
1 パークコート赤坂 ザ タワー
2 SAION SAKURAZAKA
3 ライオンズアイル赤坂
4 インプレスト赤坂
5 CONOE〈赤坂丹後町〉
6 ミッドガーデン赤坂氷川
7 サンマイン赤坂氷川坂
8 ブランズ赤坂二丁目
9 クラッシィスイート赤坂
10サンウッド赤坂氷川公園フラッツ

六本木・南青山エリア
1 THE ROPPONGI TOKYO
2 アトラスタワー六本木
3 六本木一丁目南地区第一種市街地再開発事業
4 南青山パークハウス
5 南青山マスターズハウス

乃木坂エリア
1 乃木坂パークハウス
2 ディアクオーレ乃木坂

虎ノ門・愛宕エリア
1 虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業
2 ザ・パークハウス愛宕虎ノ門

三田エリア
1 ファインレジデンス三田
2 ディアクオーレ白金高輪
3 パークマンション三田日向坂

白金・高輪エリア
1 ウェリス高輪
2 パークタワー高輪
3 リビオレゾン白金
4 グランスイート白金高輪
5 シティハウス高輪ヒルトップ
6 ザ・パークハウス アーバンス 高輪
7 レグノ・プレミア 高輪

麻布エリア
1 シティタワー麻布十番
2 パークコート麻布十番ザ タワー
3 麻布台パークハウス
4 プラウド元麻布
5 グランドメゾン西麻布
6 ブランズ東麻布
7 ブランズ麻布十番
8 ブランズ南麻布
9 クレヴィア南麻布
10イニシアイオ西麻布
11クラッシィスイート・ジオ東麻布
12サンウッド西麻布

新橋~芝エリア
1 新橋プラザビル コアレジデンス
2 パリオ・アクティフ
3 スカイクレストビュー芝浦
4 ワールドシティタワーズ
5 クレストプライムタワー芝
6 アデニウム新橋
7 ザ・パークハウス アーバンス 御成門
8 ザ・パークハウス芝公園
9 パークタワー芝公園




この2012年というのは、何とももやもやした年ですね。
不透明感というか、不安感というか・・・・
まだひと月ちょっとしか経っていませんが
「この先何が起こるのだろう?」という感じです。

現状から予測できる「世界規模」の混乱だけでも・・・
●東京に直下型の大地震(これはいつものことですがw)
●日本国債の未達と暴落
●人民元の暴落、あるいは支那の政情流動化
●北朝鮮の騒乱、無政府状態化
●北朝鮮の核兵器小型化、軍の暴走
●ギリシア、ポルトガルのデフォルトとユーロの瓦解
●ホルムズ海峡での戦火勃発。イスラエルのイラン攻撃
●ロシアの大統領選挙に伴う混乱
●南シナ海における支那VS周辺国の軍事衝突
●シリアの国内混乱が内戦化

一方、日本の国内にも問題山積
●消費税増税問題を巡る混乱と政府無機能状態
●企業業績のさらなる悪化
●電力事情のさらなる逼迫
●貿易赤字に続いて経常赤字も慢性化
●株価の低迷
●雇用の低迷、失業率の上昇

明るい話題はないかとアレコレ考えても
思い当るのはロンドン五輪の開催くらいでしょうか。
あとは渡米したダルビッシュ君の活躍期待。

そんな中、中長期で見た日本のくらーい未来を示しているのが、
1月31日に発表された国立社会保障・人口問題研究所の報告書。
「中位」の予測でみると生産年齢人口(15-65歳)が、
10年後には10%、30年後には30%も減少します。
経済を担う人口が、30年後には今の7割になるのですから
普通に考えれば経済規模であるGDPも3割減少します。
これは恐ろしいことです。

逆に65歳以上のジジババは現状で全体の4分の1。
30年後には4割近くに達しています。
私が80歳の爺イ(生きていれば)になった時には、
この国は右を見ても左を見ても
爺さんと婆さんしか目につかなくなりそうです。
カンベンしてくれよー、といいたくなります。

ま、しかし・・・これはもう受け入れるしかない「事実」です。
今さら何かやっても仕方がないと諦めるべきでしょう。
これから結婚適齢期を迎える世代に、
結婚率の急上昇やベビーブームが起こるなんて、
とても考えられないことですから。

さて、暗い話ばかりをしていても仕方がありません。
物事は明るい方向に考えるべきです。
人口が減ったからといって、悪いことばかりではないはずです。
その昔、この国は「人口が多すぎる」からといって
満州に開拓団を送り込んだり、
ブラジルに移民団を送り出していたのです。
当時の人口はせいぜいが8000万人。
今は1億2700万人。
最も悲観的に見た場合の35年後の人口は9400万人。
戦争に負ける前よりも多いじゃないですか!
コップの水が半分残っていた時、どう考えるべきだったでしょう?

真面目な話、人間が減ることによっていいこともたくさんあります。
いくつか上げてみましょう。

●学校に入りやすくなる
受験者が減っても、学校の定員は中々減りません。
だから、当然入りやすくなります。
すでに、首都圏の私立中学では準難関クラス以下で
偏差値の低下現象が見られます。
なんでお前がそんなことを知っているのかって?
そりゃあ、私も親バカの一人ですからw

●若者が大切にされるようになる
経済がもうちょっとマシになれば、きっと失業率も下がります。
大学4年生や高三生の内定率も上がるでしょう。
学校に入りやすくなるのと相まって、
若者がいっそうのんびりしてしまう懸念はありますが。

●高齢化社会は「優しい」社会
世の中、ジジババが主役になるわけです。
当然、いろいろなシステムや設備、施設が「優しく」なりそうです。
銀行口座の開き方から病院の受付、ショッピング施設のレジ周り、
公共施設のありようまで、基本的に「ジジババ仕様」になります。
若者にとっては「辛気臭い」でしょうが、
社会全体がソフトな空気になるのではないでしょうか。

●食料自給率が上がる?
これは私の勝手な予想。
口の数が減るわけですから、
国産で賄える比率は上がるのではないでしょうか?
ただし、生産高が変わらなければ、というのが前提です。
農業などは大規模効率化を進めるべきですね。
企業による農業参入も認めるべきです。

そして、最後に
●不動産の価格が下がる
当たり前ですが、人の数が減るわけですから需要も減ります。
経済規模も縮小していくので、不動産の価値も目減りします。
建築資材価格や賃金が上昇したとしても
土地の価格はそれ以上に下落すると思います。
したがって、住宅も含めた不動産の価格は下がり続けます。

いつも同じことを申し上げて恐縮ですが、
今から35年ローンで家を買ったとしても、
35年後にはもうそれは完全に「資産」とは
呼べないものになっている可能性が大きいのです。
35年の間居住する、という「使用のための価値」に
お金を払うつもりで買われるのならOKです。
「いつでも売れる資産だから」というスケベなお考えで
家を買おうと思っているのなら、考え直した方がいいでしょう。
そういった優良な物件もなくはないのですが、
全体の2%以下で庶民では買えない程度に高額です。

とはいえ、家を「買わない」人にとっては、
この「人口減少&不動産価格長期低落」というのは安心な局面。
昔のように「今買わなければ一生買えない」みたいに
焦らずに済むワケですから。

これからマンションを買おうなんて考えている方は
「いいものが無ければしばらく賃貸でいいや」くらいのお気持ちで、
ゆったりと構えて「いいモノ」を探すべきですね。