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※順不同・敬称略で掲載しています。

まだ夏は終わりませんが、もうすぐ秋が来ることは確かです。
そして、秋は住まい探しのオンシーズンでもあります。
昨日、私の事務所に6月24日に行ったセミナーの
参加者の一人がひょっこりと訪ねてこられました。
本筋の話の他に、あれやこれやの世間話をしていたのですが、
「あのセミナーは○○○○の話を聞けただけで
1万円くらいの価値はありますよ」とか
「ヤフーの・・・を・・・する話だけでも参加費2500円のモトが取れます」
「あのDVDはもっと高くてもきっと売れますよ」
などと、真剣な顔でおっしゃるので、私は思わず絶句。
「あの・・・あなた、もしかしたらセミナーマニアみたいに
いろんなところで、いろいろな内容を受講されていませんか?」
そうお聞きしたら、まさしくその通り。
様々な分野にわたり情報収集されるのがご趣味のようです。
もちろん、今はご夫婦でマイホーム購入を検討されているので
私の本を買い、セミナーにも真剣な表情でご参加くださいました。
やっている本人としては、参加特典を付けた上に無料相談も行うので、
「まあ6000円分くらいの価値はあると思うけれど・・・」
というところですが、1万円はさすがに。
しかし、そのセミナーマニアさんによると、あの時の内容は
参加費1万円や2万円のセミナーに引けを取らないそうです。
ホントかしら?
そこで、封筒に入れてたまましてあったアンケートを
もう一度読んでみました・・・みなさん、ありがとうございます。

まあ、あまり自画自賛してもしようがないので、もう一度マジメに次のセミナーの募集をさせていただきます。
次回セミナーを9月12日の日曜日に開催。
テーマはズバリ「幸せな住まいと出会う」
内容は前回を基本に、最新のマンション市場情報を盛り込むつもりです。
ただ、今回の特長は
●多くの方がご参加いただけるよう、日曜の昼3時30分からです。
●講演は私の他に、前回好評だった大友さん、
そして今回はニューフェースとして建築家の大村龍一さんが登場します。
●以下は私の講演の内容です
1 不動産の市場の長期トレンドをどう読むのか?
2 住宅市場の本当の姿とは?
3 賃貸VS持ち家 この永遠の課題をどう考えるか?
4 家を買うための目的意識とは?
5 住宅を買うための最大の障害とは?
6 マンションブランドは信用できるのか?
7 成功するために最も必要なこととは?
●さらに、十分に時間を取って、この3人が「無料相談」をさせていただきます。
●にもかかわらず、参加費は2500円に据え置きました。
●前回「品切れ」続出となったマンションレポートの廉価販売も
今回は十分に取り揃えて、みなさんのニーズにお答えしたいと思います。
前回は突然にテレビの取材が決まったりしましたが、
今回はいまのところそういう予定が入っていません。
映りたくない方も、どうぞ安心してご参加ください。
くわしくはこちらをご覧ください。
それにしても、暑さが和らぎませんね。
連日「これでもか!」とばかりに、陽光がギンギン。
先々週出かけた京都も暑かったけれど、東京も全然負けていません。
その京都・・・四条通という繁華街を車で通り抜けたのですが、
何とシャッターを閉じた店がチラホラ。
「エエッ、四条通もシャッター商店街?」
まだそういうには早いのでしょうが、兆しはありましたね。
京都市というのは、あの規模の割には
地場産業がしっかりしているので、まだマシだと思います。
しかし、いわゆる「支店経済」に頼っている街は、もう目も当てられません。
新潟、福島、郡山、岐阜・・・
関東の身近なところでは前橋、高崎、宇都宮、水戸・・・
そして、その衰退の波はヒタヒタと首都圏の郊外に向かって
押し寄せてきているように思えます。
「人口の自然減」というのは、日本の歴史始まって以来の現象。
当然のように、今、日本中で「住宅」が余っています。
実は、オフィスも余っています。
不動産全体が、余っているといっていいでしょう。
もちろん、こういった現象もかつてなかったこと。
その割には、この国の不動産業や住宅産業の連中には
危機意識が見られません。
長谷工は相変わらず郊外に大規模なマンションを作っているし
住友不動産はタワーマンションをせっせと計画しています。
そして、ハウスメーカーは住宅展示場にきらびやかな「見本」を飾り、
大東建託やレオパレス、旭化成といった企業は
地主にアパートを建てさせようと、その耳元に口を寄せて
「家賃保証」というワードをちりばめた甘い囁きをおこなっています。
いってみれば、みんな「景気はいずれ回復するだろう」という
あまーい期待を胸に、なんにも体質改善をせず、
事業の基本方針も見直さず、古い体制と考え方のまま
とりあえず今の危機をやり過ごそうとしているのです。
ここで問題です。
1 では、景気が回復すれば不動産業や住宅産業は、元気を回復するのでしょうか?
2 そもそも、景気は回復するのでしょうか?
3 日本の人口減少に、いつか歯止めはかかるのでしょうか?
以下は、私の答え。(但し、私は「榊」であって「神」ではありません)
1 景気が回復すれば、少しは元気になるでしょうが、元に戻ることはあり得ません。なぜなら、総需要量が減り続けるからです。
2 現状、企業業績は回復しつつあります。しかし、円高などで株価は低迷したまま。おまけに、左翼出身者が中心の菅政権は経済オンチ。つまり、国内要因で景気が回復することは期待薄。アメリカ、中国、新興国の景気回復頼みといったところです。
3 人口減少に歯止めをかけるのは、今のところ無理だと思います。
で、今日のテーマは「なぜ、人口が減るのか」。
榊らしく、最も根源的なところから始めましょう。
何度か書いたとおり、人間という生き物はサルの亜種です。
亜種といってもサルには違いなく、生き物としての本能は備えています。
その本能の基本的なところは「種の保存」もしくは「発展」。
社会的な言葉に直すと「子孫繁栄」でしょうか。
要は、「子どもをたくさん作って自分の遺伝子をできるだけ多く残そう」という
本能を誰しもが備えているワケです。
当然、日本人もこの「子孫繁栄」をめざす本能を持っているはずです。
ところが、最近の日本人には、この「本能」を無くしてしまったのか、
または無理に抑制しているのか、
はたまた逆の志向に陥っている人が多いですね。
整理すると、つぎの3パターン。
1.「子どもを欲しいとは思わないとする人」
2.「子どもは欲しいけれど、育てるのが大変だから作らないと考える人」
3.「子どもなんか大嫌い。自分の遺伝子は残したくないという人」
1の人は、結婚相手が「欲しい」といえばそれに従い、
できてしまってから大喜びすることも多いので、ここではスルーします。
もっとも、結婚という行為自体をしない人も多いのですが・・・
3の方も、本人がそう考えるのなら致し方ないので、これもスルー。
特に、都会に住んでいる人に多いのが2のパターン。
簡単に言えば「金がかかる」「競争社会に生きるのは大変」だから、
本当は欲しいのだけれど作らない。
または、2人以上欲しいけれどひとりでガマンみたいな・・・
合計特殊出生率(一人の女性が生涯産む子どもの数)を
都道府県別に見ると東京が最低で、最高の沖縄の約半分です。
これは「お金」と「競争」が大きな要因だと思います。
その東京の中で、最も出生率が高いのは「江戸川区」。
なぜでしょう?
それは、行政(江戸川区)の育児へのサポートがかなり手厚く、
また様々な支援システムも整っているからです。
では、江戸川区のように、子育て環境のハードとソフトを整えれば、
女性がたくさん子どもを産んでくれるようになるのか、
というとその答えは幾分イエスで、大半はノーでしょう。
なぜなら、江戸川区の出生率は東京23区の中では高くても、
せいぜい全国平均をちょっと上回るくらい。
目標の「2.0」に近い沖縄県に及ぶべくもありません。
それに「沖縄県の育児サポートが全国一手厚い」なんて話も聞きません。
では、なぜ沖縄の出生率は高いのでしょう?
それはつまり「気持」の問題だと思います。
沖縄には何事もおおらかで、優しい人が多いですね。
それに南国らしく「なんとかなるさ」という感じで生きている人も多そうです。
東京に住んでいる沖縄出身者は違うようですが・・・
東京と沖縄・・・同じ日本ですから公教育の制度は同じ。
物価は沖縄の方が若干安いでしょうが、大幅に違うことはないはずです。
なのに、出生率は2倍近く違うのはなぜでしょう?
その原因は、東京の人間に心の「ゆとり」がないからだと思います。
我々は、競争社会に生きています。
それ自体がいけないとは思いません。
子どもをいい学校に入れようと思ったら、お金がかかります。
いい学校を卒業して社会に出ると、さらに厳しい競争が待っています。
「他人よりたくさんお金を稼いだり」
「他人よりエラくみえる肩書きを持ったり」
「他人よりスゴイと思われる何かをする」ためには、
ある程度競争を勝ち抜かなければなりません。
でも、だからといって、今の日本では「そんなものどうでもいい」という
価値観をもって生きることも可能です。
人間というのは、長く生きても所詮100年。
どんなにお金があっても、高い地位についても、
スゴイことをやってのけても・・・よく生きて100年。
そして、生きるために必要な健康も幸せも、お金だけで購えるわけではなく、
また、エラくなったからといって漏れなく付いてくるものでもなく、
もちろん、名誉名声があるから得られるものでもありません。
沖縄の方は「金・地位・名誉」という、競争社会の「ニンジン」を
東京の人間ほど「欲しい」とか「必要」と思っていないのかもしれません。
つまり子育てに関わる「お金」や「競争」を
東京人ほど深刻に受け止めていないから、子どもをたくさん作れるのです。
その結果、日本国内でダントツの出生率につながっていると想像できます。
私は、単純に「子どもをたくさん生むのがいい」とは思いません。
ただ、今の大方の日本人、特に大都市とその周辺に住んでいる人々は、
生き物が本来持っている「種の繁栄」という本能が、
不健康なカタチで減退しているのだと思います。
つまり、日本の都会人は生き物として
かなり不健全な状態(気持ち)に陥っているのです。
人間はやはり、自分たちよりも多くの子どもを作り、
育てようとする意欲をもってこそ、
生き物としては健全なのではないでしょうか?
しかしこのちょっと困った状況は、今後ますます強まっていくと思います。
これを改善するには
江戸川区やフランスのように「ハードとソフトを整える」
だけでなく、やはり最後は「気持」の問題です。
みんながみんな「競争」に背を向けてしまえば、
かつてのソ連圏が辿った衰退への道と同じ。
「競争」は必要だけれども、それ以外の価値観も否認しないで、
お互いに認め合う社会をつくることが必要であり、
今の日本はそうなりつつあると思います。
あとは、一人ひとりの心の中の問題です。
ここで、話を「住まい」に戻しましょう。
日本人にとって、長らく「家」というものは「人生の象徴」でした。
成功の証(あかし)、ともいえるし、その逆でもあります。
だから、いい場所に、広くて、ピカピカにカッコイイ家を建てて住む。
あるいは、誰もが見上げるようなタワーで、世間を見下ろしながら暮らす・・・
といったことが、競争社会を勝ち抜いた人の「成功の証」になっています。
まあ、確かにそういう面もあって、それもいいことです。
タワーマンションは別として、
広尾あたりの豪邸なら私も住んでみたいと思います。
でも、だからといって自動的に「幸せ」を手に入れられたり、
100年を生きる「健康」な身体に生まれ変わったりはしません。
タワーマンションなんか、健康面ではその逆ではないかと思えるほどです。
「年収200万円からのマイホーム戦略」という本を書いているとき、
様々な「家のカタチ」を取材させていただきました。
どちらかといえば、低予算で買われたり、リノベーションをされた家です。
これは前にも書きましたが、みなさんとても幸せそうでした。
彼らは「ピカピカの豪邸」や「タワーマンション」という、
凝り固まった観念からとっくに抜け出して、
実にのびのびと自分たちが「幸せになれる家」を、
世間の常識からするとかなりの「低予算」でゲットされていたのです。
なぜ、そんなことができたのか、というと、
彼らは「自由な発想」と「固定観念に囚われない価値観」を
家づくり、家探しを通して獲得されていたからです。
先ほど、日本の出生率を上げるためにはハードやソフトの他に
「気持が大切」と書かせていただきました。
「出費」や「競争」を恐れて子どもを作らない方と、
「ピカピカの豪邸」や「タワーマンション」が成功の証と考えて、
そこを目指して日々をアクセクとゆとりなく過ごされている方は、
幾分似ているのかな、と思ったりします。
つまり、自由な発想や価値観を持てず、
他人の決めたワクの中でもがいている・・・
この前のミニバブルのときに踊っていた東京のマンションデベが
調子に乗って大量にリゾートマンションを作ろうとしていた地域は、
この前ご紹介した「熱海」の他に、もうひとつあります。
それは、他ならぬ「沖縄」です。
そして、それらのマンションデベはほとんど倒産したか、その予備軍です。
沖縄の方で、彼らの作ったマンションを買う方など、
ほとんどいなかったと思います。
首都圏と変わらない価格のマンションをありがたがって買うほど、
沖縄人の心は不健康ではないと私は希望的に推測していました。
もちろん、資金力の有無が最大の理由ではあるのでしょうが・・・
でも、私から見ると、生き物としては東京人よりもかなり健全な沖縄人は、
東京資本が作るリゾートマンションに相当の違和感を覚えたと想像します。
さて、私が「幸せな住まい」とは何かを語らせていただく
セミナーを9月12日の日曜日に開催いたしますが、
お席にはまだまだゆとりがあります。
どうぞ、コチラから内容をお確かめの上、お申込みください。
参加費2500円で、「買ってはいけないタワーマンション」付。
希望者には、その場で「無料相談」も実施したします。
もうすぐお盆、ということもあって、ちょっと脱線させてください。
毎年、この時期になるとテレビでは「戦争」の特別番組が放映されますね。
最近ではすっかり少なくなったようですが、
私の子どもの頃は結構たくさんあったように記憶しています。
よく覚えているのは「日本のいちばん長い日」という映画。
玉音放送をめぐる陸軍軍政部のすったもんだを見事に描ききっていました。
監督は、私の大好きな巨匠・岡本喜八。
三船敏郎演ずる阿南陸相が割腹するシーンなど、かなり印象的。
「阿南は漢(おとこ)だなあ」と子ども心に感心していたら、
数年前にその六男の惟茂氏が北京駐在の日本大使として
とんだ失態を演じていたのを見てゲンナリ。
まあ、親は親、息子は息子なのでしょうが。
岡本喜八監督は、戦争映画を撮らせたら随一だったと思います。
「独立愚連隊西へ」などは、傑作といっていいでしょう。
制作は1960年ですから、まだ人々の戦争の記憶が濃厚に残っていた頃。
モノクロ作品ですが、かなり面白いですよ。ぜひ観てください。
私の両親はそれぞれに戦争を体験しています。
母は昭和5年生まれ。15歳の時に大阪大空襲に遭いました。
父は大正5生まれ。石油関係の軍属としてシンガポールに赴き、
かの地で敗戦を迎えてイギリス軍の捕虜になりました。
1945年8月14日のポツダム宣言受諾後、
日本軍将兵はそれぞれ前面の「敵」に降伏したのですが、
もっとも虐待を受けたのはソ連軍の捕虜になった人々。
シベリアで何年もわたる奴隷労働を強いられ、
多くの方が非業の死を遂げました。
その次に悪辣な仕打ちを受けたのは、
イギリス軍の捕虜になった自分たちだと
私はさんざん父親から聞かされました。
一日に掌に載るほどの米しか支給されず、ほとんどが栄養失調になったとか。
日本軍の捕虜になったイギリス兵が飢餓に苦しんだので、
その仕返しに日本兵たちを故意に飢えさせたそうです。
その後、いろいろと調べてみるとオランダ軍の捕虜になった人々は
もっとひどい仕打ちを受けたそうです。
まあ、長年にわたり有色人種を猿の如く扱ってきた英蘭人が
黄色人種の日本軍に手もなく負かされて、
威張り散らしていた現地人の前で大恥を掻いたのですから
「恨み骨髄」という気持は忖度できますが・・・・
私は最近ほとんどテレビを見ないので、
この時期に放映されるその手の番組もスルーしています。
ただ、ここ10年ほどは大東亜戦争関連の本を読み漁っています。
大東亜戦争・・・というとちょっと分かりにくいかもしれませんね。
一般に、1941年の12月8日の真珠湾攻撃に始まった戦争は
「太平洋戦争」と呼ばれることが多いですね。
1939年9月にドイツがポーランドに侵入することで始まった戦争を
「第2次世界大戦」と呼ぶのは、誰しも異存のないところ。
ところが、日本は1937年7月に盧溝橋事件が起こって以来、
大陸で2つの勢力と戦争状態に入っていました。
1941年の12月8日以降は、さらに英米蘭との戦争になったわけで、
日本からすると「大東亜(東アジア全体)戦争」なのです。
でも、アメリカから見ると戦場はほぼ太平洋だったので「太平洋戦争」です。
戦後、おせっかいなGHQがこの「太平洋戦争」という呼称を
占領下の日本に押し付けたので
その後の歴史教科書などには、この呼び方が使われたのです。
でも、日本からすれば戦場は大陸にも太平洋にもあったわけで、
私は「大東亜戦争」と呼ぶのがふさわしいと考えています。
おっと・・・説明が長くなりすぎました。
でも、言葉の使い方は疎かにしたくないもので。
何度か書いたように、生家は古本屋でした。
少年時代、読みたい本は棚から抜いて勝手に読み、また戻せばいいという環境。
父の話す戦争体験談に触発されたせいか、戦争関連の本を読み漁りました。
でも・・・何十冊も読むと、嫌になります。
子どもですから、負けた話より、勝った話が好きです。
ただ、あの戦争の中盤から後半、日本軍はボロ負けですから、
そういう本を読んでいると嫌になってしまうのです。
それで、高校に入る頃にはまったく読まなくなりました。
それが、ここ15年ほどブックオフの「105円コーナー」で
「光人社NF文庫」を見つけると片っ端から買っては読んでいます。
その他にも、大東亜戦争の体験記などは、ほぼ無作為に読んでいます。
少年期と違うところは、負けた話の方が興味深いこと。
ニューギニアやフィリピンで、それこそ死んだ仲間の人肉を食べながら
生き抜いた体験記などをむさぼり読むわけです。
父の弟は、ニューギニアのウエワクというところで
昭和19年5月に「戦病死」したと当時の陸軍省から通知されています。
調べてみるとウエワクは日本軍の拠点で、さほど飢餓は酷くなかった様子。
叔父がどのように死んだのかは分かりませんが、
飢えに苦しんでなければよいと願うばかりです。
それで、どうして「負けた話」に興味深いかというと、
大人になって「GHQの呪縛」から抜け出したからです。
「GHQの呪縛」というのは
●日本軍は勝ち目のない無謀な戦いを始め
●アメリカを始めとする連合軍にまったく歯が立たず
●特に後半はボロボロに負け続け
●連合軍は易々と勝利した
というものです。
まあ、ある一面はそうです。
でも、実はアメリカ軍もかなり「必死」に戦って
日本軍の頑強な抵抗に相当手こずり、
ようようの思いで勝利にこぎつけた、というのも一面の真実。
日本を占領したGHQの政策目標の第一は
「日本人が二度と自分たちと戦争しないように洗脳する」ことだったのが、
雄弁にその真実を証明しています。
そして、その洗脳政策は連中の思惑以上の「成果」を生み出しました。
今の「フニャフニャジャパン」の実態がそれを示しています。
まあ、戦後のことは置いておいても、あの戦争の後半、
武器弾薬どころか、食糧も欠乏する中でわが先人たちは実に良く戦いました。
負け戦の話を本で読んでいると「昔の日本人はすごかったのだ」と
本当に心の底から感動します。
何でもない普通の兵士が、拙劣な作戦指導の下、貧弱な武器を手に、
飢餓に苦しみながら己の責務を全うするために、
死ぬまで頑強に戦い続けるのです。
そして、大半の兵士が死んでいきました。
前途のある多くの若者たちが、花びらの如く命を散らしてしまったのです。
今、私が読めるのは生き残った方の体験記です。
生き残った方はみな「死んだ人間に申し訳ない」という慙愧と共に
その後の人生を送ってこられたようです。
ほとんどの体験記に、その苦しい思いを読み取ることができます。
そして、わが先人と戦った敵たちにとって、
降伏せずに死ぬまで戦い続ける日本軍は、理解しがたい集団だったと思います。
武器弾薬に乏しく、食糧も欠乏する中で、
日本軍の各部隊は信じられないくらいよく戦いました。
おそらく、あの時代の各国軍の中で最も士気が高かったのではないでしょうか。
もし、あの当時の日本軍が、アメリカ軍の3分の1程度でも
キチンとした武器弾薬食糧の補給を受けていれば、
多少作戦指導がまずくても負けはしなかったと思います。
多分、日本軍の前線に届いた補給は
アメリカ軍の1割に満たない貧弱なものだと推測します。
1944年、北ビルマにおいてアメリカ式の装備と訓練を受けた蒋介石軍が
日本軍に襲い掛かった「拉孟・騰越の戦い」というのがあります。
約3ヶ月の激戦後、日本軍部隊は玉砕して果てます。
ただ、この戦いにおける日本軍の兵力は1個連隊に満たない1000人ほど。
対する蒋介石の国民党軍は最精鋭の第1師団を含めた5個師団、5万名弱。
この時、後に参議院議員になる「迷」参謀の辻政信は
「ここの支那軍は強いな」と感心して、
それまで「支那軍1個師団は日本軍1個中隊相当」という見立てを、
「支那軍1個師団は日本軍1個大隊相当」に改めたそうです。
それでも、人数にして20倍です。
それまでは、約100倍だったのですから、びっくりします。
このエピソードは、日本軍がそれまで大陸の各戦線で、
いかに蒋介石軍をナメていたかを如実に示しています。
実際、日本軍が国民党軍や八路軍に負けたという戦いはほとんどありません。
ヨーロッパ戦線では、ドイツの親衛隊(SS)が正規軍である国防軍よりも
3倍は強いといわれていました。
SSには最優先で補給が行われ、最新兵器が供給されていたそうです。
実際、SSは各戦線で赫々たる戦績を残しています。
アメリカ陸軍の最精鋭は第101と第82の2つの空挺師団。
ノルマンディーやバルジの戦いで名を馳せました。
近くはイラク戦争にも投入されています。
マリンなら第一海兵師団。こちらもバグダッド一番乗りの精鋭。
かつては沖縄戦にも参加しています。
これらの「精鋭」は、ともにハリウッド戦争映画の常連です。
でも、もし同じ兵器と同じ条件で戦ったら、
帝国陸軍の普通の部隊の方が強かったかもしれない、と私は思います。
何といっても、日本軍兵士は死を恐れませんから。
航空戦でも、日本は相当よく戦いました。
開戦当初の零戦の活躍やソロモンでの消耗戦は良く知られています。
しかし、あまり知られていないのが、後半になってからの本土防空戦。
「本土空襲」というとマリアナ諸島から飛来するB29になすすべもなく
爆弾や焼夷弾を落とされたイメージですが、
日本の航空戦力は実に果敢に防空戦を挑んでいます。
B29の損耗率は、ドイツ各都市を空襲したB17と比べて遜色ないものです。
「空の要塞」と呼ばれたB17に比べて、
B29はふた周りくらい大きなことを考えれば、
日本の防空戦は実に見上げた戦果を上げたといえます。
もちろん、日本側も多大なる犠牲を払ったことは事実ですが。
そして、南洋に、大陸に、本土防衛に、はかない命を散らした先人たちを礎に
今のフニャフニャジャパンが築かれ、我々は日々飽食しているワケです。
私は、せめて1年に一度、この時期だけでもいいので
今の我々のために命を賭して戦ってくれた人々のことを
マジメに考えてもよいと思います。
そういった意味で、自民党・谷垣総裁の靖国参拝を讃えます。
すこし更新をサボってしまいました。
理由は夏バテと調査旅行。

先週末は京都と大津のマンション市場を見てきました。
といっても、誰かに会うためでもなく、
モデルルームを訪ねるわけでもなく、
ただひたすらに「どんな」マンションが
「どこに」できているのかを「確認」するのです。
今時、物件情報はネットでかなり集められるので「どんな」については
わざわざ現地を確認する必要がありません。
ただ、立地の狭域環境は地図や写真を見ているだけでは
分からないところがあるので、「どこに」についてはやっぱり現地。
しかし・・・主に7日の土曜に2つの街を車で走り回ったのですが、
暑さと慌しさに疲れました。
唯一の救いは、夜に「宴席」がなかったこと。
それでも寝酒を飲みすぎてグッタリ(笑)。
ただ、早ければ来週あたりに「マンションレポート」として
この調査の成果をご披露できそうです。
さて、今日は夏休み気分でもありますから、やや脱線。
このブログで、参議院選挙の前に
「菅首相はこれまでのようなひ弱な総理ジュニアでないから、
ブン投げはなくて2年くらい続く」
という予想をしてみました。
でも、取り下げます。というか、取り下げるべきと思いました。
というのは、予想以上にKYな亡国政権であることが見えてきたからです。
今日のニュースで日韓併合を「反省とお詫び」する首相談話を発表することを
閣議で合議したと流れていました。
文化財を返還することについて、異議はありません。
元々韓国の王室が持っていたものなら、返してもいいでしょう。
もちろん、元々日本の領土である竹島を返してくれたら、という条件付です。
でも、植民地支配に対して「反省とお詫び」をするなど、
韓国人風のボキャブラリーを使えば、大いなる「妄言」です。
日本が朝鮮半島を「併合」して自国領として36年間統治したことについての
歴史的な評価は、まだまだ確定しているとはいえません。
統治が終了してから65年もたっているのに、
その評価が迷走を続けている原因は、
片方の当事者である半島の人々が、
歴史の事実を冷静の見直そうとしていないことにあると思います。
また、そういうことをするための「学問・言論の自由」という基盤が、
かの半島には、南北共に整っていないことも大きいでしょう。
こと日本においても、その昔
「朝鮮半島に日本はいいこともしてやった」
といった大臣が政治的理由で罷免されたことがあります。
ただ、数年前に発売された「嫌韓流」という本は大いに売れました。
著者が逮捕されるようなことは、考えられません。
また、逆に
「土地を奪い、自由を奪い、名前や言葉まで奪った」
という、朝日新聞流のかなり間違った主張をしていても、大方の識者に
「アホかいな」
と思われる程度で済みます。
日本擁護の本を出版したら職まで奪われる韓国とちがって、
この国には基本的に言論の自由があるのです。
道路、橋梁、鉄道、上下水道、電力などのインフラを整え、
国の末端まで法が行き渡る行政機構を整備し、
治安を守る警察組織を整えて国の隅々に行き渡らせ、
私有財産の保護制度を整えるための土地の登記制度を導入し、
学校を整備して教育制度を整え、なおかつハングルを復活・奨励し、
近代的工業施設を建設して技術者・職工を養成し、
新たなる土地の開墾と先進の農業技術を移入し、
結果的に大いなる食糧増産に成功すると共に
育成した近代産業によって雇用人員を拡大することで
人口を2倍以上に増大せしめた挙句、
米英との戦争に敗れたことを理由に、移植した全ての資産を奪われた・・・・
というのが日本側から見た半島統治36年である、と思います。
1900年前後にかの半島に食指を動かしていた
ロシアが同じことをなしえたとは、とても思えません。
その意志はもちろんん、能力もなかったでしょう。
そのことは、沿海州や、ウズベキスタンやカザフスタン、
トルクメニスタン、キルギス、アゼルバイジャンなどが
現在どのような状態に置かれているかを見れば一目瞭然です。
菅首相よ・・・日本は「反省やお詫び」をする必要など、何もありません。
日本と韓国の法的地位関係は1965年の基本条約によって
「完全かつ最終的に」解決しているのです。
あなたは、もっと歴史と法律を勉強すべきです。
首相になるのは、それからでも遅くはなかったと思いますよ。
予断ですが、この時期、かつての小泉首相は
毎年のように靖国神社に参拝しました。
当然、北京政府からは非難囂々の声が聞こえてきました。
しかし、日中貿易は拡大の一途を辿り、
さほどの悪影響があったとは思えません。
何よりも、国民からは高い支持率を得続けました。
私は、北京政府の面々が心底「靖国」を非難しているとはとても思えません。
連中には連中内の「権力闘争」という厄介な事情があって、
対外的なポーズも様々に「演じて」見せなければならないのです。
その後の安部総理。
小泉さん以上の保守派なのに、なぜか靖国へ参拝せず。
福田康夫君・・・これにははなから期待できず。
鳩山君・・・論外。
菅君・・・「反省とお詫び」を出して・・・
支持率が上がるとでも思っているのでしょうか?
国民の感情が那辺にあるのかよく見極めれば、
今回の談話が内閣崩壊の序章になるのが分かりそうなものですが。
さて、引き続き9月12日(日)
「幸せな住まいと出会う」セミナー
参加者募集中です。
セミナーでは、とうぜん「脱線」はありません。
私がお話しするのは、みなさんのお住まいについて、
日本の不動産事情についてのみです。
そのことは、6月に行ったセミナーCDを
ご覧になっていただければ分かります。
また、引き続き住まいのご購入に関する
無料相談を受け付けております、
榊がメールでお答えさせていただいています。
どうぞ、ご遠慮なくお申込みください。お申込みはこちら からです。
ただし、私からのメール受信用のアドレスは
なるべくフリーメール以外になさってください。
「迷惑ボックス」に入ってしまうケースが頻出しています。
今日はFMラジオの「OH!HAPPY MORNING」という番組で
著書「年収200万円からの―」について電話インタビューを受けました。
自宅のベッドの上に胡坐をかいて座り、ほぼシナリオどおり喋るのですが、
それなりに緊張しますね。
でも、今度はスタジオに入って、もっとじっくり語りたいもの。
日本の住宅産業の構造変化や、今後の予想なども詳しく。
どこかのラジオ局が呼んでくれないものかと待っているのですが・・・
さて、今日は「何であんなものがあるの?」という話。
例えば、どこの会社にもいるでしょう?
「どうしてあんな奴が部長なのか?」みたいなのが。
会社自体も「なんであんな企業がまだ生きているの?」というのもありますね。
こういう「なぜ存在するのか?」といいたくなる
不動産の商品形態があります。
私にとって「なぜ、あれを買う人がいるのか」まったく理解できないシロモノ。
それは「リゾートマンション」。
元々は別荘を買うほど資金的に余裕のない方が
「それじゃあマンションでも」ということで出来た商品形態ですね、きっと。
そして、「リゾートマンション銀座」ともいえるのが、熱海。
大きな旅館が潰れた跡に、ジャカジャカと建設されています。
古い物もあわせれば、今や熱海という街には旅館・ホテルよりも
リゾートマンションの方が多いのではないでしょうか?
3,4年前のミニバブルの時は、
そのリゾートマンション群がご大層な値段で売られていました。
それこそ、今の東京都中央区で売られている新築マンションと同じ水準。
「そりゃ、いくらなんでも高いだろう」と誰もが思っていたら、案の定。
矢沢の永ちゃんを使って、不動産広告史上最強の「勘違い」広告を展開した
ジョイントコーポレーションという会社は、あえなく倒産。
かの企業が「re-life」できる可能性は、かなり低いと私は思っています。
今、彼らの「遺産」がいくつか再事業化されて売り出されています。
価格は当然にして「市場化」されて、かつての半分近い水準。
これを群がって買いにいっている方がいらっしゃるそうです。
不思議!
熱海の場合、ウリの一番は「温泉」です。
二番は「海」でしょうか? 泳ぐ人は多くないとは思いますが。
でも、この二つとも「熱海でなければ」というものでもありません。
なぜ熱海か、というと一重に交通の便ではないでしょうか。
それにしても、何が不思議かというと、コストパフォーマンス。
まず、いくら安くたって、新築マンションなら2000万円くらいはします。
次に、月々の管理費やその他諸々が4万円くらい。
熱海市は財政破綻寸前ですから固定資産税も安くないはずです。
そんなこんなで、年間の維持費は80万円近くになるはず。
さらに、購入したマンションを15年くらい「使う」と考えると、
年間の償却は単純計算の2000÷15としても133万円。
これに維持費80万円足して213万円。
年間213万円をつぎ込んでいるというのはどういうことか、考えましょう。
熱海あたりの温泉旅館だと一泊2食付で3万円も払えば、
それなりにリッチな気分を味わえます。
ご夫婦で6万円。年間213万円の予算があれば単純に35泊できます。
しかも、この213万円には飲み食いが含まれていませんから、
35泊分の飲食を1回2万円と想定すれば、予算は283万円に膨らみます。
観光ホテルなら、もちろん豪勢な食事や飲み物付き。
布団の上げ下ろしもしてくれて、浴衣や歯磨きも付いています。
そりゃあ、朝は早く起こされて「朝食を」なんてことになって、多少は不便。
それに、熱海ばっかりじゃ飽きますね。
たまには温泉旅館ではなく、リゾートホテルにも泊まりたいし。
そこで、気が向けば軽井沢でも、沖縄でも、北海道でも、海外でも・・・
年間283万円の予算があれば、かなり選択肢が広がります。
でも熱海にリゾートマンションを買ってしまえば・・・
「元を取ろう」なんてセコイことを考えるのは私のような貧乏人の発想?
でも、せっかく買ったのだから年に何十日かは利用したいですよ。
で・・・飽きたらどうするの?
売りますか?
熱海の中古リゾートマンション相場はおいくらぐらい?
お調べになると、きっとみなさんビックリしますよ。
だいたい、温泉というのはおそろしくメンテナンス費用がかかります。
かつては各住戸まで温泉を引いていたのが、今ではほぼ全滅。
そんな設備更新の負担もあって、中古マンションは結構値下がり。
今、いくら新築の値が下がったとはいえ、
中古になればそれよりも下がるのは眼に見えています。
しかも、熱海は行政がかなりいいかげんとの評判。
そうでなくても街はどんどん廃れていて、再生の見込みは希薄。
頼みはかつての「熱海」のイメージを引きずったまま
リゾートマンション開発で高い金を落としてくれる東京資本。
それに頼っているから、ちっとも再生の努力をしていません。
端で見ていると、行政も住民も「東京モノ」から
金を毟ることしか考えていない無気力&無能なナマケモノ。
どうして、そんなところのマンションに何千万円も注ぎ込むのでしょう?
「熱海が好きで、そこに住む」というのなら分かります。
人の好みは十人十色。どうぞお好きになさってください。
また、1年の内の何分の1かを過ごす、というのも、なんとか・・・
でも、年に50日も利用しないのなら、ただの無駄でしかありません。
「マンションを持っていればいつでも思い立った時に使える」
なんていうのも理由にならないでしょう。
熱海の旅館・ホテルは、どこも年から年中ガラガラですよ。
正月やお盆でもない限り、「思い立ったら」いつでも予約できます。
そんなこんなを考えると、
まったく「成り立たない」のがリゾートマンション。
これは熱海に限らず、軽井沢でも蓼科でも同じ。
そこに「住む」のでなければ、ほぼ意味の無いシロモノ。
それが、なぜか売れる・・・・不思議でなりません。
でも、どこの会社にもいる「不思議な部長」と同じく、
「リゾートマンション」もなぜか生き続けているのです。
その最大の理由は、「買う人」がいるからです。
リゾートマンションなんてのを買おうと思われる方は、
どうぞ「騙された」と思って、私の本を一度読んでください。
「騙されている」のがご自身であると気付かれるはずですから。
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